人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ゴン太

猫らときたら、何を食べさせても続けば飽きてしまい、食いつきが悪くなる。

なので常に数種類の餌を常備して、混ぜたり変えたりと工夫しなくてはならないのだ。

思えば実家の猫もそうであった。母が良く「失礼しちゃう」と怒っていた。失礼しちゃう(笑)

それに比べてミツコよ、君は何でも食べるし残すこともしない。

これは犬と猫の違いなのか、育った環境のせいなのか。

多少の食いつきのバラツキはあるが、全く問題ない。助かっている。

最初うちに来た時は、娘らが「これをあげて」と買って来たのだ。「カリカリしたのよりも、こういう少し柔らかいやつの方がいいから」などと言うので、よほど選り好みするのかと思っていた。

彼女らが買ってくるのは、「美味しさ・素材・バランス」「お肉たっぷりおいしいやわらかタイプ」などと書いてあり、見るからにちょっといいものである。

時に、彼女らは飼い猫にも「生きている間に美味しいものをたくさん食べさせてあげたい」と言って、高級餌を与えている。

そして今、我が家で迎えたミッツにも、件の餌の他に高そうなオヤツを時々買ってきたりしている。

まぁ助かっているし、ミッツが贅沢になった訳ではないから構わないのだが。

ある時、ミッツの餌がなくなった。猫よりも、消費が早い。こういうことが、なかなか覚えられないでいる。

いつも餌を買っている大型店まで行く時間がなく、近所のドラッグストアで買うことになったが、そこにはいつもの餌はなかった。

なので仕方なくいつもとは違うものを買ったが、ちょっと安かったのだ。クォリティは落ちただろう。

しかしミッツは食べた。喜んで食べた。

「ハウス」ができないので夜ケージに入れる時だけ特別なオヤツで釣って入れていたが、この安餌でハウスができた。それどころか、ケージに入るまでヨダレがダラダラ垂れている(笑)

もしかして、今までのは飽きてたんじゃないのか?意外ともっと何でも食べるかも。

次は、もっと安いものを買ってみた。辛うじて「ふっくらソフト」という柔らかそうなセンを保ってはいたが、商品名は「ゴン太のふっくらソフト」、いつもの餌がひと袋720gに対し、ゴン太は2.4kgも入っている。

いやいや、値段の問題ではない。味覚的鮮度だ。食生活に変化を。

今度はまさかの、全く食べなかった。

それどころか、ひと口食べて2、3歩歩いて吐き出した(笑)

そこでちゅ~るを混ぜたら、今度は一気食いだ。

どんな食材でも一流の料理家の手にかかれば美味しくなるが如きコーティング。

しばらくはこれで凌ぐことにする。

週末になればまた娘らが来るはずだが、このゴン太の大袋を見てどう思うだろうか。

*ゴン太を食べるかどうかは嗜好的なことなので、犬によります。