猫飼いさんは、「ちゅ~る」という麻薬についてはもう良くご存じだと思う。
ご縁のない方に説明すると、猫のおやつだ。
細長いレトルトパウチ製品で、先っちょの口を開ければそこから直接食べさせることができるというものである。
手も汚れず簡単、そして何より異常に食いつきがいい。
そのあまりの食いつきに飼い主は「何か変なものでも入っているのではないか」と心配になるほどだが、もちろんそんなことはない。
まぁおやつだ。嗜好性が高いということだろう。たくさん食べさせるものではない。
先日病院で薬の飲ませ方の指導があった時に、「もし上手く飲めなかったら、ちゅ~るにでも混ぜてください」と医師からも絶大な信頼が寄せられていたので驚いた。
そんな素晴らしいちゅ~る、やはり我が家でも良く食べさせている。
ちゅ~るの小さな出口から、チロチロと可愛らしく懸命に舐めるのがエル。
ところが大五郎の食いつきは凄まじく、押し出していく方の手が追い付かない(笑)
右手は支え専門、左手は絞り出し専門、と分けて集中しないと何度も中断しなくてはならない。
ところがだ。それをはるかに上回るツワモノが現れたのである。犬だ。
ちゅ~るめ、売れ行きの良さに気を良くしたか、今では犬用ちゅ~るも出ている始末である。
娘達が買ってきたのでミツコ(犬)と一緒にそれはやってきたが、もう普通にあげるのではまともに食べさえることすらできない。
そもそもちゅ~るに対して舌のサイズが大き過ぎる。
あんなんでベロンベロン舐めるのである、レトルトパウチの棒は舐める度にグニャグニャに折れ曲がってしまう。
なので指を添えるようにして支えるが、食べる勢いも凄いので大五郎以上に押し出しが追い付かない。
するとミッツは自ら絞り出そうと、ちゅ~るに食いついて来る。慌てて私もギュウギュウ押し出す。もう手はちゅ~るとミッツのヨダレでデロデロだ。
ある日、ペットフード売り場を見ていたら、いいものを発見した。
これにちゅ~るを挟んで押し出すのである。全体が押されるので簡単に出てくるのだ。先の皿部分に出てきたものを、食べさせるのだ。手も汚れない。
これにてミッツのちゅ~る問題は解決したが、簡単に出てくるのであっと言う間になくなってしまう。これいかに。
犬用ちゅ~るはもっと大きくてもいいんじゃないか?
大型犬も、あれを食べるのだろうか。
犬も猫も、ちゅ~るは大好きだ。
しかし我が家で一番味わっているのは、一番時間をかけているエルだろう。
哀れミッツ。ちゅ~るの大型サイズが出るのを待ってくれ。