人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

コレクション・1

タスク管理アプリのお陰で日々の家事が酷く滞るようなことはなくなったが、それでも精一杯で、ルーティン以外のことに手が回らない状態であった。

例えば庭の片付けだとか食器棚の整理だとか、そういったものは急ぐ必要がない単発のものなので後回しになっており、スタンバイ状態のまま変わることがない。

これを少し動かしたく、ルーティンの時間を減らしてそのような単発モノに着手する時間を設けることにしたのだ。

昨日はルーティンが早く片付いたので、1時間半の単発専用時間が確保されたのだ。

優先順位の高いものもあったが、私は切手の整理をすることにしたのだごめんなさい。

しかしこれとて、数年間この状態で放置されているのである。いつかはケリをつけなくてはならない。いつか優先順位をすっ飛ばさないと、永久にこのままということではないか。

魔が差して切手を集め出したのは10年以上前ではないかと思われる。

それを時々魔が差して整理し、あとはストックブックに収納するだけという状態になっていた。

あと一歩というところで止まっているのは、その数が千枚近くあるからであった・・・。

ただストックブックにいれていくだけなら、まだいい。単なる手作業だ。こんな状態で止まっているのである、もう構わずどんどんしまっていけばいいのだろうが、どうしてもそう思い切ることができないでいた。

これはただの紙ではない。欲しいと思って集めた集合体である。多少なりとも愛着がある。きちんとしまいたいではないか。

理想は年代順か、カテゴリー分けぐらいのことはしたい。

コレクションの最大の楽しみは、ここではないのかと私は思う。ディスプレイ、飾りつけ、配置。集めるだけではない。唯一自分から動ける個性的な作業である。

実はちょっと前にこの作業に手を付けたことがあるのだが、仕分けする容器が全然足りないので早々に諦めてしまったのだ。

恐らく膨大な数の容器が必要になるだろう。何しろ切手の種類は多彩なのである。

ここでまた、私の作業も思考も止まってしまったのであった。

ところが思いついたのだ。袋でいいじゃん、小さい袋。100均へ行くと、大小種類のある、ジッパーのついたビニールのストックバッグセットがあったので、これを買ってきたのである。いよいよあとは、行動あるのみ。

そして昨日確保できた1時間半を、ここにあてたのであった。

長いので、つづく。