東野圭吾の長編推理小説の映画化。
映画にしろ小説にしろ、初めて触れる東野作品になる。
いや~、もう・・・。
監督:福澤克雄
キャスト:阿部寛、松嶋菜々子、小日向文世
子供の頃に蒸発した母親が死んだという知らせを受けた加賀。
仙台でひっそりと暮らしていた母親には、恋人・綿部がいた。
加賀に母の死を知らせてくれた綿部は、空白となった母の時間を知っているのである。
会いたいと願う加賀は、綿部を探し続ける。しかし転々と暮らす彼の居場所を知る人はなく、16年の月日が流れた。
そんな時、小菅のアパートで絞殺された腐乱死体が発見される。
部屋の住民がまず疑われたが、接点が見出せない。
事件を追うほどに謎は深まり、それはついに加賀の探していた綿部と繋がっていくことになる。
日本橋署の刑事である加賀も、捜査に加わったが・・・。
事件の展開が目まぐるしく、関係者どんどん膨らんでくるのでとてつもなくややこしい。
時間軸も前後し、「それ誰だっけ?」と「どっちが先?」と遭難すること多々。
次々現れるどの登場人物にも感情移入する暇がなく、事件の先を知りたい気持ちにさせていかないのだ。
そこはかとなく漂う昭和ミステリー臭にも、う~ん、という感じで、正直個人的にこれはハズレかな、と思って観ていたんだが・・・。
事件の真相が見えて来てからがヤバいEE:AE5B1
「思いもよらない」どころか、そのあまりの切なさにもうメチャ泣けたEE:AE5B1
そこにある「絆」。
これは壮絶な家族愛の物語でもあったのだ。
後味は良くないけど、清らかなものをみた気がする。
切ない。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆