人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

シン・レッド・ライン

戦争映画かな?と思ってたんだけど。

    

   監督:テレンス・マリック

   キャスト: ジム・カヴィーゼル、 ショーン・ペン

第2次世界大戦時における、ガダルカナル島での日米戦。

日本軍に占領されたガダルカナルを奪取するために、アメリカ軍は上陸する。

戦いに意味を見出せぬまま、戦闘に参加するウィット。

山の下から攻撃を仕掛けるアメリカ軍の圧倒的不利な中、指揮官は正面から攻めろと譲らない。

次々と倒れていく仲間達。

ウィットは自分が斥候に出ると申し出るが、そこには彼なりの思いがあった・・・。

形としては戦争映画だが、恐らく伝えたいことはそれではない。

生とは、死とは何か。

自分達はどこから来てどこへ行くのか。

たくさんの死を目の当たりにしながら、ウィットは常に問うている。

かつて自分達は、ひとつの穢れなき魂だった。

しかしこの世に生を受け、なぜこのような悪に染まってしまうのか。

ウィットの死んでいった母親の、安らかな死。

正しい人が、安らかに死ぬとは限らない。

願わくば自分も、母親のように安らかに死にたいと願うウィット。

本当の世界は、こんな地獄ではないはずだ。なぜ人は、こんなにも愚かになってしまうのか。

掴みかけて掴めない真実を、常に探っている。

私も母が死んでから、妙に似たようなことを考えるようになった。なので不思議なシンクロ感があったが、見る人が見れば宗教的で、とりとめもないストーリーに感じるだろう。

死んでいく人の見上げる空。最後に見る、この世の風景。

ウィットが過ごした原住民との時間がそれに近いと感じたのは、私だけだろうか。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆(個人的好みでは★★★★☆)

ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆

*レビューを見ると、「意味が分からない」「退屈」という感想が圧倒的だが、そんな中でとてもしっくりくるものを見つけたのだ。

正解はここにあるように思う。

Yahoo!映画より、レビュー。