戦争映画かな?と思ってたんだけど。
監督:テレンス・マリック
キャスト: ジム・カヴィーゼル、 ショーン・ペン
第2次世界大戦時における、ガダルカナル島での日米戦。
日本軍に占領されたガダルカナルを奪取するために、アメリカ軍は上陸する。
戦いに意味を見出せぬまま、戦闘に参加するウィット。
山の下から攻撃を仕掛けるアメリカ軍の圧倒的不利な中、指揮官は正面から攻めろと譲らない。
次々と倒れていく仲間達。
ウィットは自分が斥候に出ると申し出るが、そこには彼なりの思いがあった・・・。
形としては戦争映画だが、恐らく伝えたいことはそれではない。
生とは、死とは何か。
自分達はどこから来てどこへ行くのか。
たくさんの死を目の当たりにしながら、ウィットは常に問うている。
かつて自分達は、ひとつの穢れなき魂だった。
しかしこの世に生を受け、なぜこのような悪に染まってしまうのか。
ウィットの死んでいった母親の、安らかな死。
正しい人が、安らかに死ぬとは限らない。
願わくば自分も、母親のように安らかに死にたいと願うウィット。
本当の世界は、こんな地獄ではないはずだ。なぜ人は、こんなにも愚かになってしまうのか。
掴みかけて掴めない真実を、常に探っている。
私も母が死んでから、妙に似たようなことを考えるようになった。なので不思議なシンクロ感があったが、見る人が見れば宗教的で、とりとめもないストーリーに感じるだろう。
死んでいく人の見上げる空。最後に見る、この世の風景。
ウィットが過ごした原住民との時間がそれに近いと感じたのは、私だけだろうか。
ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆(個人的好みでは★★★★☆)
ダンナのオススメ度 ★★☆☆☆
*レビューを見ると、「意味が分からない」「退屈」という感想が圧倒的だが、そんな中でとてもしっくりくるものを見つけたのだ。
正解はここにあるように思う。