依存は自覚していたが、必要・不必要のボーダーが曖昧なためなかなかスッパリ断つ気にならなかったのだ。
気が付いたら、ずいぶん時間を無駄にしていた。
やめるやめると言って、これで何度目なのか。
自分の力でコントロールできないということは、立派な依存症である。外部の力を借りなくては、もはや脱せないところまできているのかもしれない。
お恥ずかしい。
これ程までに私の時間を奪っているのは、スマホである。
SNS、検索、掲示板。
ほんの隙間埋めぐらいの軽い気持ちなのだ。だからすぐに、手に取ってしまう。
ところがひとたび手に取ると、先へ先へとズルズル引き込まれていく。
現実に戻りたくないのだ。文章なんて目で追っているだけで、頭は素通りしている。
面白くなんかない、時間が経つほどに後ろめたさが加わり、苛立ちに変わっていく。
そうして機械的に手を動かしていると、やがて来るのは睡魔だ。
こんな無益なことがあるか。
・・・と、何度目かの気づきがあり、外部の力を借りることにしたのであった。
スマホの魔力はスマホで制す。
一定時間スマホを使えないようにするアプリを入れた。
もちろんその設定をするのは自分なので、嫌ならやらなきゃいいという逃げ道もあるのだが、さすがそれ専門にできているアプリだ。なかなか上手くできている。
私が単純なのか?
恐らく子供が集中して勉強なんかするためのアプリなんじゃないかと思うんだが(笑)
設定した時間が来るまでアプリをいじらないでいると、架空のスペースに木EE:AE4CAが植えられるのだ。我慢した時間に応じて、本数も増える。またポイントがつくので、それを集めて新しい花や木を植えることができるようになっているのだEE:AE482
いっぱい生えてくると嬉しいし、ポイントで新しい草木を選ぶのも楽しい。
スマホに依存したように、今度はこのアプリに依存し始めたところである。
しかしどちらがいいかは一目瞭然だ。これまでそれだけの時間を無駄にしてきたか、思い知った。
調べ物がすぐにできなくなったのが不便だが、なきゃないで何とかする。
ひとつ手放せば、その隙間を何かが埋めるようにできているらしい。
さらば、あなたへのおすすめ動画。
あっ、そういえばまだ途中までしか見てないやつが・・・EE:AE5B1