人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

いない

このところ、夢見が悪かったのだ。

思い当たることは、なくはない。

この頃はもう全然気にしないようになっていたんだが、また

「いる」

と言われたからなのか・・・。

その存在を指摘されてから、もう10年ぐらいになるだろうか。

眠りの質が悪く、オバケが怖い私は、「眠れない」→「オバケが怖い」→「怖くて眠れない」のループにはまっていた。

そんな時に「この家、特に2階には『いる』」などと言われてしまったので、ますます不眠にも恐怖にも磨きがかかり、何とかならんものかと色んなことをやったものだ。

それも慣れたのか、飽きるのか、忘れるのか、気が付いたらそんなに気にならなくなっていた。

今思えば、何かを見た訳でもおかしな現象があった訳でもない。ただ単に、とてつもなく怖かっただけだ。

そういう心理状態のときには、普段スルーするようなことも拾ってしまうのだろう。

物音。

猫の動き。

単なる偶然。

こういったものが、いちいち霊的に響いてしまうものなのかもしれない。

「気にしない」ということに慣れてきたこともある。この頃は、魔よけも兼ねていた猫とも寝ない日が多くなっていたほどだ。

ところがここでまた改めて、前とは違う人から「いる」と言われてしまったのである。

その時私はかなり酔っていたので、興味本位でしっかり聞いてしまった。あとの祭りだ。

それでも幸い、酒と眠剤で寝つきはそんなに悪くない日が続いていた。

しかし、ここへきてどうも、夢見が悪い。

先日は、こんな夢を見た。

私に「憑いている」という。

怖い夢、という感じではなかった。まるで医者が病気を指摘するような感じで、見知らぬ女性がそう言った。

「じゃあ、外してあげます。」そういって彼女は私に両手を向けた。その時、私の体に強いドーンという衝撃があった。と同時に目が覚めたのである。

なに、今のEE:AEB64

あの衝撃といい、目が覚めるタイミングといい、絶妙であった。私流にいえば、「不思議」。

そうか、もしかしたら彼女は本当に「外して」くれたのかもしれない。

長い間私が怯えてきたもの。

もしかしたらそれは架空のものかもしれない。

それでもこうすることで、私はそれから放たれることができる可能性がある。

いかにもスピリチュアルな出現で、それらしい信憑性をまとう。

霊現象が思い込みなら、そこから解放されるのも思い込みでいいじゃないか。

いや、もしかしたら本当の霊現象が、本当の怪現象で消されたのかもしれない。

いずれにしろ、チャンスだ。

私は解放されたのだEE:AEB30

・・・という思いを確固としたものにするため、また猫と寝ている。

このうえ何か起こりもしようものなら、もう二度とと立ち直れないだろう。

なので、魔よけは必要だ。

どうも矛盾している気がしないでもないが、おかげでダンナと奪い合っていた「猫添い寝権」は今私にある(笑)