人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ラッキー、腎不全24

穏やかな時間が流れている。

ラッキーは、まだ頑張っている。

もう寝たきりで、ただ薄目を開けて横たわっているだけだ。

あんなに頑張っていたトイレも行かれなくなったので、ペットシーツを敷いた上に寝かせている。

発作の後はダンナに任せて私が先に寝たのだが、起きてみたらダンナはラッキーを膝に乗せていた。

ちょっと前までは、すぐに嫌がって降りていたのに、落ち着かないラッキーをここに乗せたら静かになったという。

それから交代で、膝に乗せている。

本当に、静かだ。

苦しそうなそぶりもないが、ただグッタリしているだけなのかもしれない。

もうこんな状態なので、強制給水も止めた。

止めた、んだけど、やはり脱水が心配で仕方がない。

何度かシリンジで少量を入れたが、歓迎されてはいない感じだ。ただ気力がないので、仕方なく飲み込んでいる感じだ。

それもしまいには吐いたので、さすがにもう止め時か。

こんなんでもオシッコはしっかり出ている。

それを思うと、諦められない自分がいるのだ。

そう、やっぱり私は結局、受け入れられていない。諦められていないんだろう。

こんな状態でも、ネットの誰かの回復劇などを読んでは希望を繋ごうとしている。

食べていたチキンの匂いを嗅がせてみたら、スッと首を伸ばして関心を示したのだ。

口元に持って行くと口には付けたが、そこまでだった。

それでもまだ食べるという本能、そんなものが残されていることに驚いた。

まだ、生きている。

少しずつ何かを失いながら、それでも体は生きようとしていることを感じる。

と同時に、体は死のうともしているのだ。

逆らっちゃいけない。

わかっちゃいるんだけど・・・。