人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

彷徨えるエル

病気のラッキーと寝るようになったので、エルはダンナと寝ている。

寝る時にこちらに来たがっても、仕方がないのである。

リビングにいても、膝にラッキー。

今までエルの天下だったものが、順位が変わってしまった。

最初のうちこそまとわりついてきたが、この頃は諦めたのか、とうとう寄り付かなくなってしまった。

せめて休日に挽回しようと、午前中の朝寝の間にはラッキーをリビングに下ろし、入れ替わりにエルを連れて来た。

エルはベッドをクンクン嗅ぎまわると、それっきりである。

部屋を出せと鳴きっぱなし。

私ぁ本当に悲しいよ。

だからといって、簡単に出しはしない。そのうち諦めるのだ。

散々鳴いてドアが開かないことを悟ると、私の周りを避けてキャットタワーの上で寝てしまった。

これが続くのかEE:AEB87

まだ仕方がない、これまでベッタリだったのだ。ラッキーだって納得していなかっただろう。

今度はラッキーのターンだ。

ダンナだって喜んでいる。

昨日も私はラッキーを抱き、エルはダンナを追って、それぞれの寝室へ収まった。

ところがすぐに、ダンナは「もう知らないEE:AE482」などと子供のように言い捨てて、エルを部屋から出したのだ。

「出たがってうるさいから、もう今日は下で寝かせる」と言う。

え~EE:AEB2F根性ないなEE:AE482出たがるから出すって、エルをリビングに放るんかい。

可哀想に、というか、もったいない。

私はエルを抱くと、ラッキーの待つ寝室に放り込んだのだ。

天敵である。

もっともラッキーは弱っているので、もはや宿敵エルには無関心となっていた。

エルの方はビビッて2、3歩退いたが、案外大人しく、ケンカにはなりそうにない。

やはり出たがって鳴いたが、私は出してやらんぞ。

おやすみ。

ラッキーは当然のように、私の布団の右側で丸くなった。

エルはしばらくあちこちウロウロしていたが、驚いたことに勇気を出して布団の左側にやってきたのだ。

それほどまでに私を・・・EE:AEB30

ダンナよ、簡単に諦めた先には何も残らないのだよ。私はその先の愛を信じたのだEE:AE482

これからは2匹一緒に寝れるだろうか。

束の間の優越感であった。

その後はは鳴いたりウロウロしたりで落ち着かず、エルが寝る前にこっちが寝てしまったようだ。

朝になったら鳴かれて、リビングに下ろそうとしたところ、起きて来たダンナとバッタリ会った。なんともバツが悪い。

猫社会が再び安定する日は、まだ遠そうである。