病気のラッキーと寝るようになったので、エルはダンナと寝ている。
寝る時にこちらに来たがっても、仕方がないのである。
リビングにいても、膝にラッキー。
今までエルの天下だったものが、順位が変わってしまった。
最初のうちこそまとわりついてきたが、この頃は諦めたのか、とうとう寄り付かなくなってしまった。
せめて休日に挽回しようと、午前中の朝寝の間にはラッキーをリビングに下ろし、入れ替わりにエルを連れて来た。
エルはベッドをクンクン嗅ぎまわると、それっきりである。
部屋を出せと鳴きっぱなし。
私ぁ本当に悲しいよ。
だからといって、簡単に出しはしない。そのうち諦めるのだ。
散々鳴いてドアが開かないことを悟ると、私の周りを避けてキャットタワーの上で寝てしまった。
これが続くのかEE:AEB87
まだ仕方がない、これまでベッタリだったのだ。ラッキーだって納得していなかっただろう。
今度はラッキーのターンだ。
ダンナだって喜んでいる。
昨日も私はラッキーを抱き、エルはダンナを追って、それぞれの寝室へ収まった。
ところがすぐに、ダンナは「もう知らないEE:AE482」などと子供のように言い捨てて、エルを部屋から出したのだ。
「出たがってうるさいから、もう今日は下で寝かせる」と言う。
え~EE:AEB2F根性ないなEE:AE482出たがるから出すって、エルをリビングに放るんかい。
可哀想に、というか、もったいない。
私はエルを抱くと、ラッキーの待つ寝室に放り込んだのだ。
天敵である。
もっともラッキーは弱っているので、もはや宿敵エルには無関心となっていた。
エルの方はビビッて2、3歩退いたが、案外大人しく、ケンカにはなりそうにない。
やはり出たがって鳴いたが、私は出してやらんぞ。
おやすみ。
ラッキーは当然のように、私の布団の右側で丸くなった。
エルはしばらくあちこちウロウロしていたが、驚いたことに勇気を出して布団の左側にやってきたのだ。
それほどまでに私を・・・EE:AEB30
ダンナよ、簡単に諦めた先には何も残らないのだよ。私はその先の愛を信じたのだEE:AE482
これからは2匹一緒に寝れるだろうか。
束の間の優越感であった。
その後はは鳴いたりウロウロしたりで落ち着かず、エルが寝る前にこっちが寝てしまったようだ。
朝になったら鳴かれて、リビングに下ろそうとしたところ、起きて来たダンナとバッタリ会った。なんともバツが悪い。
猫社会が再び安定する日は、まだ遠そうである。