年の始めに年間目標を立て、それに沿って月ごとに月間目標、週ごとに週間目標を立て、週末に達成度を報告し合う。
これを繰り返し、実りのある一年となるはずであった。
曲がりなりにも一年ぐらいは続いたんじゃないかと思う。
しかし慣れて来ると、酒を飲みながら反省会などということは、だんだん億劫になって来るものだ。
そのうちこの習慣は廃れ、結局進歩も成長もない年月が過ぎるようになった。
このままではいけないという気持ちはある。
大事なのは達成度ではなく、意識を持って過ごすというところにある。それだけでおのずと、結果は変わって来るものではないか。
そこで私は考えた。何とかモチベーションを維持する方法はないものか。
そこで思いついたのが、これだ。
可視化だ。目標をクリアしたら、カレンダーにスタンプを押す。
目に見える達成感。
ダンナも巻き込めば、競争心も芽生える。
ということで、各自とりあえず2つの目標を立てた。
スタンプが4つだったからだが、方法は小学生並でも、私は大真面目だ、このようなスタンプしか100均で売っていなかったのが恨めしい。
かくして今月から(ここまで1ヶ月かかるのである)、カレンダーをスタンプで埋めるべく目標に向かうこととなった。
そして早速1日目は二日酔いで何もできず、私のスタンプは1つも押せなかったのだ。
ダンナに先を越された。
悔しいが、二日酔いでとてもじゃないけどピアノを弾いたり食べるものを制限したり(ラーメンを替え玉までしてしまった。二日酔いは腹が減るのである)できはしない。
私のふたつの目標はそんなところだが、ダンナの方は、運動とギターだ。
お互いにまだ、具体的に何回とか何分とか数字は入れないことにしてある。まずは習慣として定着させるのが先と考えた。
なので、例えばスクワット3回でもハノン1往復でもクリアはクリアとなる。
この逃げ道があるなら、ダンナは1日もサボらずやるだろう。
しかし私はダメだ。本当に、二日酔いにめっぽう弱いのである。
なんだよスタンプって。ご褒美にボールペンでももらうのか。
それすらないのだ、寝ている方がいいに決まっている。
どうせこんな茶番、いずれ飽きるだろう。
それまでに次の手を考えなくてはならない。
スタンプの少ない方がペナルティとか。
・・・は、止めておこう。