「おっ、なんかコーヒーのいい香りがするねぇEE:AE471」
リビングのドアを開けるなり、ダンナが言った。
そうでしょうね、たった今、冷蔵庫にコーヒーの粉をブチまけたところですからEE:AEB64
倒す、こぼす、壊す、しょっしゅうやらかしているが、これはなかなか酷いことになった。
粉だ。
そして冷蔵庫の中だ。
厳密に言うと、冷蔵庫から飛び出そうとしたところだったので、床にも散乱していた。
片付けが大変だったが、お陰で少し冷蔵庫周りが綺麗になった。
綺麗になったといえば、今私は、キッチンを綺麗に保つ努力をしているところだ。
これまでも、努力をしていなかった訳ではない。
しかしそれは、「できるだけ手を抜く」という前提であった。
ここへ更なる「努力」をしようということである。
具体的に言うと、ガスコンロのカバーを取ってしまった。
あれぞ、掃除の手抜きの典型だ。
あんなものをつけてしまえば、綺麗なうちには取り替えなくなる。
綺麗なのに取り替えてしまえば、意味をなさないのだ。汚れたから取り替える、それが基本となる。
そして私はズボラで、汚れに疎い。
そうなると取り替え時は、酷い有様になっている。実際ここでブログに何度も書いた。
そこでネットの情報だ。
「なくなっても困らなかったもの」とかいうタイトルだったか。
それにこの「ガスコンロカバー」が挙がっていたのである。
至極簡単な理由だ。こまめに綺麗にしていれば、1回1回の掃除は大した手間にはならない。そして常に綺麗な状態が保たれる。
あのカバーが、ガスコンロを汚しているようなものだったのだ。
実は過去に一度、カバーを外してみたことはあった。
結果はご想像の通り、こまめな掃除などすることはなく、カバーをつけていた時よりも過酷な掃除をする羽目になった。
しかしだ。
物事にはタイミングがあるように思う。
あの時の私は、まだ未熟だったのである。背伸びをし過ぎた。
ちょっと大人ぶってコンロカバーを外したりしてみたが、まだ中身が伴っていなかったのである。
今回は何だかいけそうな気がしているのである。
ガスコンロの掃除は、皿洗いと一緒にカウントすることにした。
細かいパーツは1日1回、皿と一緒に洗い、コンロの汚れは温かいうちに拭き取ってしまう。
大して汚れていないから、簡単なことである。
まだ半月ほどだ。定着したとは言えないが、悪くない。
やはり綺麗な状態がデフォルトだと、気持ちもいいものだ。
この歳になって、やっとそんな気持ち良さに気付きつつある。