トホホ、またため込んでしまった。
課題曲のコピーでもない、ゴミでもない。
掃除だ。
ガスコンロの掃除。
どうもカバーをかけてしまうと、「汚れてもあれを捨てるだけ」と油断してしまう。
どうせならとことん汚せと言う気持ちも働く。
最後にあれを洗ったのはいつだったか。もうコンロカバーはベトベトである。
やるか。
言い訳がましいが、こういう作業は嫌いじゃないのだ。
しかし、嫌いじゃないからこそタイミングが難しいのである。
あまりきれいなうちでは、洗い甲斐がない。あまりに汚れてしまうとウンザリしてしまう。
そしてその旬は、意外と短いのである。
ここまで熟してしまうと逃げたくなる訳だが、何とか楽しくできないものか。
そこで私は、新たなる掃除方法を調べてみたのである。
劇的ビフォーアフター。
果たしてこれは、ピカピカになるのだろうか。
そしてその方法は、簡単であって欲しい。
挙がって来たのは、重曹だ。
お湯に溶かした重曹に漬け込む。
幸い大きなビニール袋があったので、熱めのお湯と重曹、そして五徳をその中に入れておいた。
それが金曜日の夕方である。
その間に私は風呂に入り、出かける準備をした。
するとダンナから「もう駅に着く」というLINEが入り、コンロの掃除どころではなくなってしまった。
せっかくお湯につけたのが冷めてしまったら、効果が下がりそうである。
早く結果が知りたかったので袋から出して擦ってみたが、結論から言うと重曹の負けだ。
この後さらに重曹湯をスプレーして擦ったらスルッと落ちたが、もう時間がない。
私は流しをこの状態にしたまま、飲みに出たのだった。
家に帰って来ても、変わっていなかった。当たり前だ。妖精などいない。
結構酔っていたので、酔った勢いで今度は重曹ペーストを作って塗ってみた。
これが金曜の夜である。
金曜の夜にこんなことをするとどうなるかというと、月曜の朝に困るということだ。
休日に私がコンロの掃除などする訳がない。
こうしてこれは日曜の夜までこのままだったのだ。
観念して日曜にこれを擦りだしたのだが、大した効果はなかった。
なので、フレームの方は諦めて、小さいパーツは重曹で煮出してみることにしたのだ。
日曜の夜である。
これは翌日まで鍋に入ったまま放置となった。
月曜日。
もうすっかり冷めてしまった鍋から五徳のパーツを出して擦ってみると、うん、落ちないねEE:AEB64
油汚れというか、焦げである。これが限界か。
焦げ落とし専用のヤスリのようなスポンジでゴシゴシ擦ってやっと綺麗になった。
重曹の洗浄能力が低いのか、私が汚し過ぎたのか。
結果としては洗剤で普通に落とすのと、大差はなかった。
簡単に落ちるかピカピカになるかのどちらかでもあってくれればと期待したんだが。
いずれにしろ、放置し過ぎた。
そこを悔いるべきである。