人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

4年目の対決

うそっEE:AE482もう出てきたEE:AEB2Fうわ~~、できるだけ逃げたかったのだが、もう向かい合わなくてはならなくなったか。

今年もまたお出ましだ、アシナガバチ。

いつもボーボーに伸びきったエニシダの影に巣を作っていたが、まだいいロケーションを探しているのか、リビングの窓を開けようと思ったらブンブン飛び回っていた。

だろうなアシナガバチよ、今年はもう君たちを守るエニシダは切ってしまったのだよ。あんたらの行動は逐一丸見えの筒抜けだ。食料源の花もなくなった。不愉快だろう。去るがいい。

ところがハチは諦めがつかないようで、窓付近を飛び回っている。

・・・まずい。

また別の場所を開拓されては、また毎年頭を痛めなくてはならない。

何とかここに巣を作らせない方法はないだろうか。

そして今年も少々、アシナガバチの生態について詳しくなってしまうのであった。

アシナガバチは、直射日光の当たらない、ひさしの下など雨風しのげる場所に巣を作りやすいとのことであった。

確かに、これまでみんなほぼ同じ場所だったが、シャッター横のちょっと奥まった影の部分であった。

濡れている場所やベタベタする場所、滑る場所を嫌う。

ゆーてもどうしろと?まだどこに巣ができるのか分からないのである。壁一面ベタベタとか、乾く間もないように水で濡らし続けるとか無理でしょEE:AE5B1

巣ができたらつっつき落とす。

これも、決定的な解決にはならない。また次の場所を探すからである。もっと悪い場所に巣を作る可能性もある。

そして共存。ガクーorz

意外と共存派は多い。アシナガバチは温厚な益虫だから、暖かく見守ってくれと。

そりゃ私だって、殺すのは忍びない。

しかし彼らの存在が私を脅かすのである。

しかもこれから毎年これが繰り返されると思うと、いい加減この連鎖を断ち切りたい気持ちなのである。

幸いまだ巣はできていない。こんなに早く発見できたのは、チャンスである。

何とかここを諦めてもらえないものか。

ハチジェット。

これはハチ専用の殺虫剤だが、壁に吹き付けておけば寄り付かなくなるともいう。

そうか、これをあらかじめ壁中に吹き付けておけば・・・。効果が途切れないよう、時々やらなくちゃならないようだが、できあがった巣をつつき落とすことを考えれば全然ラクである。

どれ。

ハチジェットを手に、窓に手をかける。

さっきこの辺にいたからな、ハチだけにハチ合わせしないようにね、なんちゃってハハハ、はぁ!?

・・・なんと、・・・もう巣を作り始めていた。

今度はリビングの窓の横である。しかもシャッターの通り道。

去年もシャッターのすぐ横に巣を作ったので、冬が来るまでとうとうシャッターの開閉ができなかったのだ。

使ってない部屋だったから良かったが、リビングのシャッターでそれは困る。

ええい、ハチよ許せ、シャッターに轢き殺されるよりはいいだろう、すぐに楽になる。

私はハチジェットをそのアシナガバチに向けた。

ブシューーーーーー!!

すっ、すごいジェット噴射だ、ハチジェットの名に恥じぬジェットぶり。

そしてハチは一瞬にしてコロリと落ち、動かなくなった。

呆気ないものである。これで3年越しのハチ問題にカタがついたのであった。

結局「死」をもって終わらせる結果になってしまった。

ホッとした気持ちも大きいが、春を待ってやっと出てきたハチも気の毒であった。

永久に続くかもしれなかったとあるハチ一族の系譜が、ここで途絶えたのである。

勇敢にもリビングのシャッター通路に巣を作った最後の女王蜂のことを、ここに書き残しておいた。

私の残虐な行為も残る。

許してくれ。