春が訪れ、夏が近づき、木々の緑や綺麗な花があちこちであふれかえっている。
我が家の「死庭」も、細々と咲くものは咲き、生えるものは生えている。
あまりにも殺伐としていたので3つほど花を買ったのだ。
ひとつは咲く前に枯れたEE:AEB64
水遣りが追いつかなかったのだ、ゴメンナサイ。
反省して残りのものには朝のうちに水をやるようにして、辛うじて花の体裁を保っている。
そして、木。
庭にはもともと3本の木が、リビングの窓の目隠しとして植えられていた。
私としては、目隠しよりも見通しがいい方が良かったのだ。
隣の駐車場にはみ出さないように気をつけなくてはならないし、正直、これは重荷になっている。
とにかく成長させないよう、時々バッサリと幹を切って身長を短くしてしまう。
それでも毎年夏が近づいてくると、グングン伸びてくるのだ。
終わることにない重荷。
あぁまた今年もやらにゃならんのか。
そしてもっと重くのしかかっているのが、「エニシダ」だ。
黄色い花が可愛くて、小さな鉢植えを買ってきたのは数年前。
元気がなくなってきたので庭に植え替えたら、ビックリするほど成長した。
狭いところに植えたので、正直邪魔で仕方がない。
この木(木、だったのである。「お花」ではなかった。)は、幹からいくつも細く長い枝を出し、枝にビッシリ小さな葉と花をつける。
下から上に向かってシュワーッと広がって、まるで噴水のようだ。
すぐに隣家にはみ出したので、まだ花の盛りだが切ることにしたのだった。
鬱蒼と生い茂る枝の中に手を入れるのには、勇気がいる。
ええい、知らない方がいいことも、世の中にはたくさんあるのだ。
この中に何がいようが感知しまい。私は気がつかないのである。
最初のうちはつぼみのついているものを残すようにしていたが、得てしてこういう作業はエスカレートしていくものである。
もうどんどん切ってやれっEE:AE482
容赦するなっEE:AE482
スッカスカになった。これで当分、大丈夫だろう。
ところで切っていて気がついたのだが、どうも新しく生える枝の生え方には、法則があるようだ。
前回切った切り口の周りから、ゴッソリ生えているのである。まるで切られた仕返しに倍返しでもしているように。
これでは来年もまた派手に生えてくる予感だ。恐らく今年以上に。
こういうのをイタチごっこというのだろう。
しかし私は人間、相手は所詮「木」である。頭を使えば勝てるはずだ。
この分だと今年はもう1回切らなくてはならない感じなのだ。まだまだ成長する勢いは止まっていない。
なので、今度はノコギリで幹をひとつだけ残し(幹自体が枝分かれしているのである)、背丈を低くし、しかも上の枝を少し残すだけであとはツルッツルに切ってしまおう。
マッチ棒のイメージだ。
今から来年の春が楽しみである。フッフッフ。