眠気覚ましには、庭に出るようにしている。
雑草は果てしなく生えてるし、世話の必要なものも多い。
トマトを植えたこともあり、このところ庭には気を遣うようになった。
「放っておけば育つ」と言われるものは、本当にとことん放る人間である。
放るにも限界というものがあろうに、こんなんで庭はいつも退廃していたが、少しずつ活気を取り戻しつつあった。
水をやるようになったのは、トマトの他にみょうが、コキア、ローズマリー、勝手に生えて来た謎の植物、そしてバラ。
バラこそほったらかしでもアホのよう育ったが、酷い育ちようであった。
数だけは凄い。
しかし葉は虫食いだらけ、枯れかかった部分もあり、廃墟に生える残骸の如き。
花など、死にながら咲いているのである。
そもそもつぼみの時点で瀕死のところ、
それでも、
咲くのだ。
もともとは黄色とピンクの混じった、とても綺麗な色のバラであった。もう戻らないのかなEE:AEB69
とりあえず庭に出るようになったので、咲き終わった花は摘んで枯れた葉も切り、水もしっかりやるようにした。
すると、
色も戻って、綺麗に咲くようになったよEE:AEB86
大したこともしてないのに、ちゃんとやっただけのことを返してくれる。
健気だ。
失敗と反省の繰り返し。
私の人生そのものだが、希望はある。
もうひと花、咲かせるかのEE:AE482