人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

[古日記]No.6 S62.9.1~10.7①

古日記ネタ、続き。

夏休みが終わり、学校が始まる。

バイトは「辞める」と店長に告げた。

前にも書いたように、私が行っていた学校は、「教室」レベルの少人数クラスであった。

クリスチャン系の学校だったので、教会を併設した小さな校舎であり、あまり「学校」という雰囲気ではなかったのだ。

時間割も変わっていて、確か授業は10時から、なぜか1時間目だけ長かったと記憶している。

なので私はそのうち、苦手な科目が1時間目の時は遅れてい行くようになった。

それは火曜日だ。

文法の授業で、校長先生が教壇に立つ日である。

神父さんでもあったこの校長先生は、いかにもクリスチャンらしく、穏やかで優しい年配の男性であった。

足が悪く、松葉杖をついていた。

とても暖かみのある先生だったが、授業がつまらないEE:AEB64文法がつまらないって、キツいEE:AE5B1

これが火曜日の朝イチともなると、少しでも時間を減らしたくなるのである。

ある火曜日、私はまたノンビリ登校し、すでに遅刻の時間であったにも関わらず教室前のベンチで一服してから教室に入ったのだ。10時30分。

そこには校長先生がたったひとりで座っていた。

穏やかで優しくて、足の悪い年配の校長先生の授業に、誰も来ていないのである。

穏やかで優しくて足の悪い校長先生は、たったひとりで30分待っていたのだ。

自分の授業に30分間、ひとりも現れないのである。

校長先生、可哀想EE:AE473

いやしかし、あの真面目なケイコさんもタカコさんもトミオくんも来ないなんて、まさか自分が一番乗りだなんて、考えもしなかったのだ。

校長先生ごめんなさい。

他のみんなはそのあと一人ずつ現れた。

やっぱりこの授業、つまんないよねEE:AEB64校長先生には悪いが、確信した。私の遅刻は改まらなかった。

早速二日後にも遅刻。

だいたい1時間目は長過ぎるのである。私のキャパだと遅れていってちょうどいいぐらいである。

この日の1時間目は英会話の日で、先生はベースを売ってくれた若い男性である。

この先生は面白いので好きではあったが、いかんせん1時間目が長過ぎる(笑)

遅れて教室に入ると、今度は誰もいなかった。

先生もいないのである。

なかなか誰も来ないので、どこかへ行ってしまったようだ。

こんな感じだったので、私はますます平気で遅刻するようになるのである。

でもこの様子なら、みんな遅れて行ってたんじゃないかな(笑)

学校の話が長くなってしまったので、今回はここまでにしておこう。

あとは細々とした日常になる。