人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

まだだ。

さ・・・、さすがに寒くなってきたな10月15日。

今年の夏は短く、過ごしやすかった。

「残暑がなかったね~。」

「もう9月だね~。」

「10月になっちゃったね~。」

などという会話を交わしておきながら、季節の移り変わりに気がついていなかった私はアホだ。

寒いじゃないか。服がないよEE:AEB64

衣替え、などというグータラ泣かせの行事も、すっかり忘れていた。

まず先週、ダンナが朝になって「さすがに半袖は寒い。」と言った。

そこで衣替えをしていないために、Yシャツが半袖しか出ていないことを知ったのだ。

その日は長袖のYシャツを数枚、慌ててアイロンをかけた。

しかしそこで力尽きた。長袖は面積が大きいのである。

その上、去年の冬から丸められていたのだ、ガンコにクッシャクシャであった。

幸い、その後は暖かい日が続いた。

私のポリシーで、アイロンがけは二日続けてやらないようになっている。単にストレスになるからだが、それによってまた、衣替えのことは忘れてしまった。

とはいっても、さすがに夜は寒い。

引き出しを開けても、中身は半袖かノースリーブばかりだ。

パジャマだけでも長袖が欲しいが、隣の部屋へ行ってクローゼットの中から長袖を出すだけの作業が、拷問ほどにつらい。

労力ではない。気持ちの問題だ。あそこを開けるとイモヅル式に衣替えという忌々しい行事を思い出すので、本能的に避けたくなってしまうのである。

まぁ今のところ、布団が暖かいので何とかなっている。むしろ気持ちがいいぐらいだ。

しかし、夜の外出はキツい。

出かける寸前にそれに思い当たりあちこち開けると、去年から出しっぱなしの長袖が数枚入っていた。グータラの成せる業だ。

こうして週末の夜遊び着も、当面確保できていた。

だがとうとう、限界だ。寒いっ!まだ明るいのに、寒い!!

折りしもダンナの長袖Yシャツの在庫も、ちょうど切れたところであった。ダブルパンチ。

今、夜遊び着を着てしまったら、週末の在庫が危うい。

こんな日にこんなところで誰も来やしないというのに、ヒラヒラでもないだろう。

夏のあいだ室内では、パジャマ兼部屋着のTシャツ短パンで過ごしていたのだ、もはや人に会わないのにパジャマを脱ぐ気になれん。

長くなったが、観念した。

観念して衣替えを始めたのだ。

パジャマ数組の入れ替えと、今日の着る分を出して終わりだ。

だってだよ、半袖をしまおうと持っていくと、長袖がギッチリ詰まっている。長袖を出して持っていくと半袖がスタンバッているのだ。

完全に鶏と卵の関係なのである。上っ面でできる範囲しか、やる気にならなかったのだ。

やるなら全部やらなくてはならなさそうな感じであった。どうしましょう。

念のため、初めての衣替えではない。

嫌々やっているので、毎度こうなるのである。

少しずつ長袖を出してきて、しまう場所がなくて出しっぱなす繰り返し、この限界が来たときが本当の衣替えの始まりになるだろう。

まだだ。

我が家の衣替えは、まだ先の予定。