人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

母の娘の証明

実家に行って古着の処分と衣替えを手伝ってきた訳だが、毎年同じ繰り返しである。

問題はたったひとつ。捨てる踏ん切りがつかない。それに尽きる。

衣替えは、着ない服が何度も往復する。汚れた服もリサイクルに出そうとする。増えはしても減らないのである。

まぁ、母の服だ、別に家中にあふれ返っている訳ではないので別にそれで構いはしないが、なんで「着ない服」を往復させるのか、その労力に(年々私にかかってきてはいるが)感嘆だ。

ところで私は、今日もTシャツで過ごしていた。まだ衣替えをしていないからである。

寒い。

家の中にいる分には、去年から出しっぱなしのボロ上着を羽織っていればいいが、外出が辛い。

半袖しかないので、その上に、これまた去年からしまっていない(「出しっぱなし」と「しまっていない」の2段階あるので注意EE:AE4F6)ジャージを着て出ている。

寒い。

ダンナももちろん困っている。

やはり彼も「去年からしまっていない」数少ない服で必死でしのいでいるが、私が洗濯をサボると途端に大ピンチだ。

Yシャツだけは、去年バンドの金持ちが死ぬほどくれ、それがまた「出しっぱなし」になっていたので、それを毎朝1枚ずつ出して着ているようだ。ハイ、アイロンもサボッています。

観念した。

毎年気が重い作業だが、今年は特別重い。

なぜならすでに寝室は、娘ぶー子がいらないと言った夏服に冬服、いつの頃からかそこに置いてある訳の分からない洋服の詰め合わせ(大)、入りきらない服などであふれかえっていたからである。

もはやそれらのボーダーもはっきりせず、私にはどれも同じに見える。

タンス内のものを入れ替えるだけなら、まだ楽ではある。しかし結局あとから夏物をまたしまったりクリーニングももう一度行くことになったりするなら、まとめてやった方が効率的だ。やるなら全部だ。どちくしょう。

まず冬服の入っている収納ケースを、タンスの前まで持ってくる。

このままではタンスにも収納ケースにも入らないので、一時的にベッドの上に、冬服を出していく。

その時に、もう着ない服をよけるのだ。リサイクルとボロに分けて。また、アイロンがけが必要なものも、よける。

ウッ。またこの服。全然着てないじゃないか。でもまだ綺麗なんだよなぁ。着ようとは思うんだけど、毎年たまたまそういったシチュエーションにならないだけなのである。

こっ、これは。ほつれてるEE:AE5B1ヨレヨレだけど、室内着なら問題ないじゃないか。ここまで痛んでいたら、リサイクルは無理だ。かといって、捨てるほどひどくはないのである。

ゲッ、さすがにこれは・・・。今年もミッキーマウスの登場だ。

パジャマになる。

最後にはみんなパジャマだ。減らん。

ここにぶー子のお古が加わった。

着る、着ない、ボロい、いずれにしてもぶー子の服は洗濯した形跡がなく、捨てるもの以外は洗濯であった。

一方、夏服の方も、「しまう前に洗濯」という服がたくさん出てきてしまった。

ズボン類や羽織りものなどは、あまり洗わないのである。

Tシャツ類はすぐにしまうことができたが、いい加減、ショッキングピンクのものと、半裸の女性が描いてあるもの、ロゴが光っているものはリサイクルに回すことにした。減った。

何とか冬服の大部分はタンスに収まったが、ベッドの上は選別された衣類が山のように積まれていた。

夏服リサイクル、冬服リサイクル、アイロンがけのもの、ボロ布行き、洗濯行き。

リサイクル品は、すでにそれ用に大きな袋を買ってあったので、詰めるだけで済んだ。

洗濯物は置き場が決まっているが、洗濯をサボッているので、急を要するものがスタンバッている状態である。この上に載せる訳にはいかない。

考えた末、いい場所を見つけた。「急を要する群」は洗濯機に詰め込んだ。

アイロンがけも、しなくてはならないものは決まった場所に置くようにしているが、似たような状況であった。

とりあえず急を要する群が上の方にいくように・・・、と上っ面を出していったら、下から長袖のシャツが出てきた。去年から置きっぱなし!?そしてその下からさらに、半袖が出てきたのだ。地層か。

ボロはレジ袋に入れて、一時的にクローゼットに置く。大きいの3つ。合唱バッグの置き場がなくなった。

やっと片付いた。でもこれはどこに置こう??リサイクル行きの大袋。

似たような袋がいつの頃からか置いてあったので、同類とみなしてその上に積もうと思う。

それにしても、この袋はなんだ??洋服だということは分かるが。

前回の衣替えで「クリーニング行き」にしたヤツであったEE:AE5B1これみんな、冬服じゃん!!これから着るやつじゃん!さっき行ったばっかりだよ、半額の券使って!!

疲れた・・・・・・。

当分、洋服の入った袋に囲まれて寝ることになりそうである。