人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

5分×2の2時間

ついに衣替えが終わった。

なんと、2回にも渡る、各5分合計10分に及ぶ大惨事、もとい、重労働であった。

これまでずっと長袖で過ごしてきたかといえば、そういう訳ではない。

夏服はクローゼットの収納タンスに入っているので、すぐに中味を取り出せる。

だから、着る物がなくなってくると、ちょこちょこ1枚ずつ出して着ていたのだ。

なので、不便はなかった。

ただ、ちょこちょこ出してきた夏服が、いつも使っているタンスに入らなくなり、タンスの上に積まれていくようになってきた。

そろそろ限界だ。

そう思い、ついに衣替えに着手したのはつい10日ほど前であった。

しかし、5分ほどで力尽きた。

圧倒的につまらないのだ。嫌気がさした。

ダンナは暑がりなので、冬場もTシャツを着ている。

なので冬の間もタンスにはTシャツが入っている。

入りきらないトレーナー類はやはり夏物と一緒にクローゼットに入っており、寒ければそこから出して着、洗濯したら(するとは限らない・笑)またそこに戻すようにしていた。

なので、数枚のTシャツと短パンを足しただけでダンナの分は終わったが、自分の分がむっちゃ面倒であった。

数が凄いのだ。

衣装持ちという意味ではない。

ケチなので捨てられず、服は増える一方なのだ。

伸びても着れる。

穴が開いても着れる。

ダサくても着れる。

家の中で着てればいいのだ。

こうして完膚なきまでに着潰すまで、タンスからはじき出される事はないのだ。

3、4年前は、タウン&カントリーやダフィばかり着ていたので、今、部屋着及び肌着化しているものはタウン&カントリーばかりだ。もはや肌着メーカーである。

しかし、タンスがパンパンで全て入れるのは不可能と分かり、一度は「ボロ布」としてよけたのだが、どうしても、決断できなかった。

震える子犬のような目が、私には見えるのだ。

「ごめんなさい!!」と私は素直に詫び、クローゼットの収納タンスの方へ入れた。

あなたたちは、冬になったら下着になりましょうね。

ぽ子は仕事場では冬も半袖なんですよ。

今年の冬にまた、会いましょう。

5分で切り上げ、その続きを今日やっとやったのだ。

やはりむっちゃ面倒であり、二度に分けた自分に感謝だ。

この5分は、1時間に相当する。

明日から着て行くものが増えた。

夏が来たのだ。

ちょっとワクワクしたぽ子である。