人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

可愛いさなかに

死臭がする。

音楽室には今、9つの観葉が置いてある。

こちらも何度も失敗していたが、日当たりのいい室内とさほどシビアではない水で元気に育つことが分かってきたのだ。

まぁ草花に比べ、もともと乾きに強いのだろう。そこへきてちゃんと決まりを守れば、めまぐるしく成長するのである。

それが嬉しくて、私は何度も見に行く。だから水遣りも忘れない。

「これなら大丈夫」という手ごたえが出てきたので、私は小さいものをどんどん買ってきた。それが結果、9個にまでなってしまったのだ。

だんだん場所をとるようになってきたので、キャスター付きの小さなワゴンも買った(買っただけ。まだ箱の中だ。どうしよう。)

順調だった。

順調だった。

どうしたんダ~、ヘヘイベイベEE:AE5BE機嫌直してくれよ~EE:AE5BEEE:AE5BE

あれはもう1ヶ月も前になるのか。

風邪を引いた。

そういう事である。

風邪を引いて寝込んでいる間、水遣りを忘れていたのである。

風邪が治って音楽室に入って思わず「あっ!!」と言ってしまった。

完全に枯れたのはひとつで済んだが、一番気に入っていたヤツであった。

とても成長が早く、色もきれいで、特別可愛がっていたのである。

完全に葉は落ちて、ただの棒になっていた。ヒポエステス。

枯れかかりはふたつ。

これも問題なく育っていたのに。特にクワズイモの方は巨大化し、面白くてたまらなかった。

悔しい。お前も悔しかろう。

こうなるとテンション激下がりで、音楽室に入る足が遠のいていく。

枯れた草木を処分するのは、精神的につらい。

ついこの間まで私を幸せにしていたものが、私を追い詰める。

自業自得だ。

今日母が私に言ったが、「花を育てるなら、そればっかり考えてるようじゃなきゃダメよ」。その通りである。

ガックリきながらも、残りの鉢の世話は細々とやっていたのだ。

ある日、私は2階のトイレに入った。

ふと気がついたら棚の上に、緑の入ったプラコップが置いてあったのだ。

あ!これは!!

ヒポエステスの生き残りである。増やそうと思い、切って水に挿しておいたのだった。

忘れていた。

ちょいちょい見ていたはずだが、慣れとは恐ろしい。目には入っていても、感知しなくなるのである。

可愛いヒポエステスの忘れ形見だ。何としてでも根付かせよう。

今度こそ、そればっかり考えるようにするEE:AEB30

あぁまた新しい観葉が欲しくなってきた・・・EE:AEB64

在りし日のヒポエステス。

クワズイモの全盛期。