人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

超撥水!ゼオライトの巻

夜中にどえらい咳き込んだが、朝になったらそれはピタッとなくなっていた。

回復か。

気を抜くとドゴボ、とドブのような咳とデロデロの鼻水が出てくるが、昨日より全然いい。

私は風邪の事は頭から消し去り、新しい一日を始める事にした。

やっと昨夜、寝室に現れたダンナだが、「ホラ♪」と笑顔で差し出したのはフライドチキンであった。

ふ、フライドチキン。

他に細巻があったのでそっちは食べたが、鼻がやられているのでまるで砂を噛むような食事であった。

寝ると決めていたので、本当に昨日仕事から帰ってからは、寝ただけで朝になってしまった。

ベッドから起き上がり、久しぶりに背中を伸ばしてみると、頭上の観葉・コーヒーの木がぐったりしていた。

細い幹から「葉っぱ」という典型的な形をした葉をいくつも広げていたはずなのだが、まさに「ぐったり」という感じに、葉は全てしおれて力なく垂れていた。

そうか、週末に入って水遣りをサボり、そのまま風邪を引いて放置していたのだ。

これは上司グッティ氏のアドバイスにより、魔除け的に買った大切な守り神なのである。

それがこのような状態になっているとは、バケちゃんカモンである。

朝一番の仕事は、観葉の水遣りであった。

私は別に尿意など感じていなかったが、トイレに行く。

そこには小さな陶器のポットが置いてあるので、水を流した後に手洗い用に出てくる水をそこに汲む。

2階には水道がないので、トイレから水をやっているのだ。

1階までわざわざ下りるぐらいなら、無理矢理オシッコした方がラクである。

そしてまずはトイレにあるふたつに水をやる。

なぜ守り神2と3はトイレかというと、実は猫が観葉を食べてしまうので、猫が届かないところに置かなくてはならない、そして寝室にはそういう場所が1ヶ所しか見つけられなかったということである。

という事なので、守り神1は「頭上」におわします訳だ。

ダンナの洋服かけ(正式名称がわかりませんで)の上に、乗せている。

私でも背伸びしてやっと届く高さである。

指先の感覚だけで、鉢を手繰り寄せる。

いつかやるだろうと思うが、私は「いつかやるだろう」ぐらいでは動けない人間なのだ。

「いつかやるだろう」を越えるほどの「ここなら猫が届かない」が見つかれば別だが。

そして私は慎重な人間ではないので、いつかやるだろう、守り神ダイブ。

今日はまだ神はダイブされなかったが、水はこぼしよった。

室内に置く観葉なので、土を使わず「ゼオライト」という色のついた小石のようなものを敷き詰めているのだが、きりがいいところまで入れたら鉢のギリギリまで入ってしまったのだ。

まるで表面張力で盛り上がった水面のように、こんもりと盛られた黄色い小石。

水をやるたびに、それは鉢の外に溢れ出てしまうのであった。

ところで商品名を見るために未開封のゼオライトを持ってきて今知ったのだが、「お使いになる土にゼオライトを混ぜるだけで通気性・保水性・保肥性が良くなります」と書いてあった。

混ぜるだけ、って、混ぜてないじゃん、土EE:AEB64

どうりで超撥水EE:AE5B1

そりゃ外に溢れますわな。

日常のスタートの地、リビングに降り立ったのは、その後である。

仕事に行ったら、「ちゃんと風邪、治してから来てくださいEE:AE4E5」と言われてしまった。

なので、今夜も大人しく過ごす予定である・・・玉子酒。