人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

合わせ湯の巻

***露天風呂の巻の続きである***

内湯に戻ったが、寒い。すぐそこの浴槽に飛び込みたくなったが、フフン、実はこれも計算のうちであった。

私は内湯の大きな浴槽をスルーして、さらに奥の浴場に入る。

来た時に覗いたら、ここには小さな風呂が4つ並んでいたのだ。面白そうなので、これは最後に入ることにしたのであった。

4つもあれば、温まるだろう。全部入っちゃる。

その前に、風呂の説明を読んだ。

この4つの風呂は合わせ湯といって、それぞれお湯の温度が違う。

低い温度の方から順に入るがよろしい、そんな内容であった。

じゃあ手前の温度の低いのから。

しまった、それぞれの温度を忘れてしまった。確か最初は38度前後だったと思う。ぬる湯だ。

いざ入ろうと思ったタイミングに、二人組と他にひとり、そこに私の4人が同じ湯船に向かってしまった。

小さな湯船である。4人入れなくもないが、他人とギュウ詰めで入るには気詰まりな大きさだ。

かといって、温まってきた後にぬるいお湯には入りたくない。

譲れん。

幸い二人組の他にもうひとりソロがいる。気詰まりは分かち合える。

そのまま体を湯船に入れた。4人、ほぼ同時であった。

ところで説明のところには、それぞれ1分ぐらい入るのがいいと書いてあったのだ。

なので私は心の中で数字を数えていたが、ちょっと待った、もしかして1分後に全員ゾロッと同時に移動か??それをあと3回??しかも最後のはものすごい熱そうだぞ。リアクション、どうする。

早めに出た。

ここでタイミングをずらしておけば、延々一緒に移動することはない。

2つめは40度ぐらいだったか。まだまだ普通の湯だ。

追って3人が入ってきたが、ここも早めに出る。

次は42度だったかな??ウチの風呂の温度設定とほぼ同じである。

冬場はこれぐらい熱い方がいい。3つ目がベスト。

でも次があるのだ。

先程から見ていると、よほど熱いのか、みんな風呂のふちに座って足を入れるだけで、なかなか入らない。

後発隊が来る前に、最初の難関をクリアしておかなくては。

4つ目のは44度ぐらいだったと記憶している。

最初に体にお湯をかけてみたが、むっ、これは熱いねEE:AE5B1

足からゆっくり入れていく。

熱いEE:AEB64ビリビリと痺れるような熱さだ。

しかしせっかくだから、入りたい。

先人たちのように、私もまずは風呂のふちに腰掛けて、足だけを入れた。

拷問的な熱さであった。我慢できなくはないので足だけ入れていたが、さてどうするか。

入っている人もいたから、入れる前提の風呂であるはずだ。死にはしないだろう。最悪、出川や上島のようになるぐらいだ。最悪だなEE:AE4E6

・・・などと考えてきたら、後発隊がやってきた。

彼女たちも熱い熱いと言ったが、ちょこちょこっと足に湯をかけたら、ためらいもなくドボンと3人とも入ってしまった。

こうなるとヘタレ認定である。ええいっ、頑張れEE:AE4E5

そっと湯船に入る。ぐぁー、熱いEE:AE47B

ちょっとこの人たち早く出てくれないかしらEE:AE5B1さすがに一番先には出れん。

熱いものは熱いのだ。彼女たちはあっさり出て行ってしまった。

私もすぐに後を追いたかったが、ヘタレ認定の後なので無理してしばらく入っていた。

しびれた。

風呂は熱いと痺れるぞ。

十分堪能した。

すっかり温まって部屋に戻り、バイキングでお腹いっぱいになった。

温泉は天国である。

昔は風呂などどうでも良かったが、これからは温泉そのものに重きをおくようになりそうな予感。