***露天風呂の巻の続きである***
内湯に戻ったが、寒い。すぐそこの浴槽に飛び込みたくなったが、フフン、実はこれも計算のうちであった。
私は内湯の大きな浴槽をスルーして、さらに奥の浴場に入る。
来た時に覗いたら、ここには小さな風呂が4つ並んでいたのだ。面白そうなので、これは最後に入ることにしたのであった。
4つもあれば、温まるだろう。全部入っちゃる。
その前に、風呂の説明を読んだ。
この4つの風呂は合わせ湯といって、それぞれお湯の温度が違う。
低い温度の方から順に入るがよろしい、そんな内容であった。
じゃあ手前の温度の低いのから。
しまった、それぞれの温度を忘れてしまった。確か最初は38度前後だったと思う。ぬる湯だ。
いざ入ろうと思ったタイミングに、二人組と他にひとり、そこに私の4人が同じ湯船に向かってしまった。
小さな湯船である。4人入れなくもないが、他人とギュウ詰めで入るには気詰まりな大きさだ。
かといって、温まってきた後にぬるいお湯には入りたくない。
譲れん。
幸い二人組の他にもうひとりソロがいる。気詰まりは分かち合える。
そのまま体を湯船に入れた。4人、ほぼ同時であった。
ところで説明のところには、それぞれ1分ぐらい入るのがいいと書いてあったのだ。
なので私は心の中で数字を数えていたが、ちょっと待った、もしかして1分後に全員ゾロッと同時に移動か??それをあと3回??しかも最後のはものすごい熱そうだぞ。リアクション、どうする。
早めに出た。
ここでタイミングをずらしておけば、延々一緒に移動することはない。
2つめは40度ぐらいだったか。まだまだ普通の湯だ。
追って3人が入ってきたが、ここも早めに出る。
次は42度だったかな??ウチの風呂の温度設定とほぼ同じである。
冬場はこれぐらい熱い方がいい。3つ目がベスト。
でも次があるのだ。
先程から見ていると、よほど熱いのか、みんな風呂のふちに座って足を入れるだけで、なかなか入らない。
後発隊が来る前に、最初の難関をクリアしておかなくては。
4つ目のは44度ぐらいだったと記憶している。
最初に体にお湯をかけてみたが、むっ、これは熱いねEE:AE5B1
足からゆっくり入れていく。
熱いEE:AEB64ビリビリと痺れるような熱さだ。
しかしせっかくだから、入りたい。
先人たちのように、私もまずは風呂のふちに腰掛けて、足だけを入れた。
拷問的な熱さであった。我慢できなくはないので足だけ入れていたが、さてどうするか。
入っている人もいたから、入れる前提の風呂であるはずだ。死にはしないだろう。最悪、出川や上島のようになるぐらいだ。最悪だなEE:AE4E6
・・・などと考えてきたら、後発隊がやってきた。
彼女たちも熱い熱いと言ったが、ちょこちょこっと足に湯をかけたら、ためらいもなくドボンと3人とも入ってしまった。
こうなるとヘタレ認定である。ええいっ、頑張れEE:AE4E5
そっと湯船に入る。ぐぁー、熱いEE:AE47B
ちょっとこの人たち早く出てくれないかしらEE:AE5B1さすがに一番先には出れん。
熱いものは熱いのだ。彼女たちはあっさり出て行ってしまった。
私もすぐに後を追いたかったが、ヘタレ認定の後なので無理してしばらく入っていた。
しびれた。
風呂は熱いと痺れるぞ。
十分堪能した。
すっかり温まって部屋に戻り、バイキングでお腹いっぱいになった。
温泉は天国である。
昔は風呂などどうでも良かったが、これからは温泉そのものに重きをおくようになりそうな予感。