どうもこの頃、無気力である。
更年期だとか抑鬱だとか理由をつけて逃げたくはないが、無理に動こうと思うと体中から激しい抵抗を感じる。
現実逃避のネットサーフィンから抜け出せず、イライラすること甚だしい。
昼にも安定剤を飲むことが増えた。
そんな中、水曜日である。カラオケのレディースデーだ。
痛感しているが、歌は黙っていても上手くはならない。意識だけで上達はしないのである。
しかし歌の練習は、どこでもできるものではない。
現実逃避にネットでこんな事も調べたが、世の歌うたいさんはみんな練習場所に困っている。
いい案はないかとの期待も虚しく、定番はやはりカラオケボックスかスタジオで、他には海か公園ぐらいのものであった。
そんな状況なのだ、貴重なレディースデーである。行かねばならぬ。
そしてもう1件、今月中に行かなくてはならないところがあった。
駅前のラーメン屋だ。
限定が出ているはずだが、今月一杯で終わる可能性が高いのだ。
明日は実家の母が来る、あさっては金曜日だ、ダンナが飲みに連れて行ってくれるかもしれないから空けておきたい。
もう後がないのである。
カラオケボックスもラーメン屋も駅前エリアにあるが、駅も路線も違うので両方欲張るには少々面倒な関係だ。
しかもこんなにやる気のない時に・・・。
バッグに楽譜を入れ、窓から外を見る。ケッ、降りそうだし。カッパも丸めて入れる。
3回もバスに乗る金がもったいないので、自転車だ。こういうことも、いちいち私のやる気を削ぐ。
歌っている間だけ打って変わって頑張ってしまった。これがなかったら、今日の私は屍だっただろう。無理して来て良かった。
あっという間の2時間だ。残りの22時間も、これぐらいあっという間に過ぎてくれればいいのに。
しかしラーメン屋が遠い。
適当に向かったら全く見当違いの場所に出てしまって脱力だ。
地域限定の説明になってしまうが、東村山駅を出て桜並木から左の脇道に入り、やっと知ってる道に出たと思ったらTSUTAYAのところだ。回って戻ったようなものである。
これは「行くな」という神の意図だったのかもしれない。限定は来月いっぱいまで延びていたので、急ぐ必要はなくなっていた。
後ろめたい思いをしてひとりで食べるなら、また出直すか・・・、と思ったのだが、知り合いのスタッフがもう店内でスタンバッていたので食べることにした。
美味しかった。
もう1回食べるチャンスがあるのか。ヨカッタヨカッタ。
家に帰ったら途端に力が抜けた。なんなんだ、もう。
そもそもまた、昼夜逆転に傾きつつあるのがいけないのだろう。一日のスタートがうまく切れない。
明日はどうか。
早く寝るようにしないとなぁ。