こういうのを「充実していた」と言っていいものなのだろうか。
飲みゲーで夜更かししたので翌日にあたる昨日は潰れるかと危ぶまれたが、天気がいいのでラーメン屋を挟んでウォーキングに出る事になった。
鷹の台であり得ない量のニンニクの入った大盛りラーメンを食べると苦しくなったが、ここで歩かないともうカロリー消費のチャンスがない。
帰りは鷹の台駅前まで歩く予定だったが、ゴール地点を我らが久米川駅まで延ばす事にした。
「パンを買おう。」
鷹の台駅前のコンビニ。
ここに来るまでに私達は、カモやコイに出会ったのだ。
毎度の事だがその度にダンナが「パンないの?」と聞くのである。
ないの知ってんじゃねーか。
もうこの不毛な会話に終止符を打とうと言うことになったのだった。
・・・で、結局買ったのはサワー缶4本である。
これを飲みながら久米川に向けて歩き出す。
まだお日様はほぼ真上である。
何だか凄くいけない事をしているような恥ずかしさがあるが、1本目を飲み終わる頃には「こんな世界があったか」という喜びに変わっていた。
ああ、また一つ、開けてはいけない扉を開けてしまった。
酔いというものは、さまざまな感覚を鋭くし、鈍くする。
つまり、羞恥心を忘れて声を張り上げしょうもない話しをし、しょうもない話に爆笑して歩いたという事だ。
地図にない道を歩いたら、出た先が食い放題の店・けいとく苑の裏でまた爆笑だ。
「ああっ、ここは!!」
「け、けいとく苑!けいとく苑の裏に出たあ~~~~!!!」
「・・・この匂い・・・。」
「焼き肉やん!!」
「食える。」
最後の「食える」はふたり同時であった。
あんなに凄いラーメンを食べて「苦しい」と言いながら来たというのに、匂いだけでもう食えるのである。
もちろん食べなかったが、99均で酒の補充だ。
いや、ちょっと待て??
久米川に着くまでには、もう1軒コンビニでも補充している。
一体歩いてどんだけ飲んでんじゃいって。
ところで私はある決心をしていた。
ゴール近くは野火止用水という小さな川沿いを歩いたが、川沿いリバーサイド、という事で井上陽水の「リバーサイドホテル」を歌っていた。
お、なんだ「ようすい」もカブッてるな(笑)
その時に私は、激しく歌を歌いたい欲求に駆られたのであった。
という訳で、久米川に着いたらカラオケ直行である。
もちろん「リバーサイドホテル」も歌った。
しかし初めて来た店で料金が気になり、2時間で出てしまった。
ところでこの店は初めてではない。
新年会で来ているが、ほとんど記憶にないので初めて同然なのである。
あ、そう言えばあの時の料金、どうなってるんだろうか??
カラオケ屋を出ると、性懲りもなくラーメンを食べた。
そのあとスーパーで買い出しをして、今度はバスで家に向かう。
新秋津行きのバスに乗って、眠りこけて終点の新秋津まで行き、
折り返し久米川行きのバスに乗り、またしても眠りこけて終点の久米川まで戻り、2往復目でやっといつもの停留所で降りることができた。
もうクタクタのヘロヘロだが、ネトゲ界は祭である。
グデングデンでモンスターを数匹狩り、やっと寝る気になったのであった。
ラーメン目当てにウォーキング、帰りは歩きながら飲み、寄った勢いでカラオケに行き、性懲りもなく2杯目のラーメンを食べ、帰りは新秋津行きのバスで終点まで眠りこけ、折り返して乗った久米川行きのバスでも眠りこけて終点まで、2往復目でやっと自宅近くのバス停で降りる。
家に着いたらネトゲで1日を締めたが、こういうのを「充実していた」と言っていいものなのだろうか。