人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

アバズレはハーモニーを奏でるか

あれから一週間。

実は私はずっと考えていた。ずっとずっと考えていた。

可能か、不可能か。

先週のあの体験は、私にとって忘れられない体験となってしまったのである。

「もっきゅん」が主催するコーラスグループの体験レッスンに行ったのは、先週の日曜日であった。

そもそも歌が好きなのもあるが、みんなでハーモニーを奏でること、レッスンの和やかで楽しいことなどで、すっかり私はハマッてしまったのだった。

ダンナも賛成してくれてるし、私の気持ちは決まっている。

しかし気持ちだけではどうにもならない事情があった。

ひとつは声が出ないこと。

酒とバカ騒ぎと無茶な発声の甲斐あって、見事なしゃがれ声である。高音が出ない。

もうひとつは、週末に時間が作れるのかが不安なこと。作れたところで二日酔いでダウンしていそうな予感も。

早速今回のレッスン前日の土曜日も、一中の不良達とバカ騒ぎをしてPに行ったが、その時点で翌日のレッスンは危ぶまれた。

ワインをラッパ飲みし、ステージに上がる。選曲がハードロックじゃなかったことが救いだったが。

こりゃ今夜もヘベレケコースだ、二日酔いでダウンしたらレッスンは行かずに寝てしまうのだろう。

今までずっとこんな人生だったのだ。フッ、合唱。アバズレはアバズレらしく絶叫してるさ。

と、Pのドアが開いた。

顔見知りかな?と反射的にそっちを見てしまうのだが、果たしてそれは、講師でもある「もっきゅん」であった。

酔っていたこともあり、前回のレッスンがどれだけ楽しかったか、私がどれだけ続けたいと願っているかをクドクドと伝え、結局「行けるったけ行くので。」と自分で結論を出していた。

何より、講師がこの時間にPで遊んでいるのである。もっきゅんには「Pで遊び過ぎたからレッスンにはいけない」という選択肢はない。

言い方を変えれば、私にも可能なのではないか。

何時ごろだっただろうか、「充分飲んだ」と判断し、比較的早く帰ってきたのだ。おかげで翌日もスッキリ。

私はレッスン会場の小平に向かった。自転車で。

なんだか今年は、本当に生まれ変われそうな予感だぞ。

レッスンのお話は明日。

ダンナは「これ以上忙しいのはキツい」と言って、辞退。もっきゅん、ごめんね。