あれから一週間。
実は私はずっと考えていた。ずっとずっと考えていた。
可能か、不可能か。
先週のあの体験は、私にとって忘れられない体験となってしまったのである。
「もっきゅん」が主催するコーラスグループの体験レッスンに行ったのは、先週の日曜日であった。
そもそも歌が好きなのもあるが、みんなでハーモニーを奏でること、レッスンの和やかで楽しいことなどで、すっかり私はハマッてしまったのだった。
ダンナも賛成してくれてるし、私の気持ちは決まっている。
しかし気持ちだけではどうにもならない事情があった。
ひとつは声が出ないこと。
酒とバカ騒ぎと無茶な発声の甲斐あって、見事なしゃがれ声である。高音が出ない。
もうひとつは、週末に時間が作れるのかが不安なこと。作れたところで二日酔いでダウンしていそうな予感も。
早速今回のレッスン前日の土曜日も、一中の不良達とバカ騒ぎをしてPに行ったが、その時点で翌日のレッスンは危ぶまれた。
ワインをラッパ飲みし、ステージに上がる。選曲がハードロックじゃなかったことが救いだったが。
こりゃ今夜もヘベレケコースだ、二日酔いでダウンしたらレッスンは行かずに寝てしまうのだろう。
今までずっとこんな人生だったのだ。フッ、合唱。アバズレはアバズレらしく絶叫してるさ。
と、Pのドアが開いた。
顔見知りかな?と反射的にそっちを見てしまうのだが、果たしてそれは、講師でもある「もっきゅん」であった。
酔っていたこともあり、前回のレッスンがどれだけ楽しかったか、私がどれだけ続けたいと願っているかをクドクドと伝え、結局「行けるったけ行くので。」と自分で結論を出していた。
何より、講師がこの時間にPで遊んでいるのである。もっきゅんには「Pで遊び過ぎたからレッスンにはいけない」という選択肢はない。
言い方を変えれば、私にも可能なのではないか。
何時ごろだっただろうか、「充分飲んだ」と判断し、比較的早く帰ってきたのだ。おかげで翌日もスッキリ。
私はレッスン会場の小平に向かった。自転車で。
なんだか今年は、本当に生まれ変われそうな予感だぞ。
レッスンのお話は明日。
ダンナは「これ以上忙しいのはキツい」と言って、辞退。もっきゅん、ごめんね。