「ねーおかーさん、ちょっと聞いて聞いて!!
昨日休みだったからタカノんち行ってきたんだけど、タカノがさ、これ何だと思う??って何か変な長~い棒みたいなの出してきたのー。
それがさ、笛だったのね、こーんな長いの。
(調べたところ、ディジュリドゥではないかと思われ。↓こんなん↓画像、お借りしましたEE:AEAD9)
なにそれ、吹いてみて、って頼んだらさ、『ブォ~~~~EE:AE4F4』って(爆笑)
すげー音だからまぁとりあえず笑うじゃん。
面白いからもう1回吹いてみ、って言ってさ、タカノがさ、また吹くのね、『ブォ~~~EE:AE4F4』って。
そしたらさ、そしたら、中から、中からEE:AEAABゴキブリEE:AEAABが出てきたの~~~~EE:AEB30
も、すげー笑ったっ」
バイト先の友達と気が合うようで、この頃は休日になるとよく遊んでいる。
そんな娘ぶー子に、やっと給料日が訪れた。
正確に言えば2回目の給料になるが、前回はまだ雇われたばかりだったので3日分しか貰えなかったのである。
これでやっと、1年に渡る極貧生活から這い上がる兆しが見えてきたのだ。
朝起きてみると枕元に、リボンのかかったお菓子の詰め合わせとカードが置いてあった。
カードには、母の日にも誕生日にも何もできなくてごめん、と書いてあり、ぶー子め、と嬉しい気持ちになったが、カードをよく見ると「Dear.Mummy(ディア・マミー、このスペルだとミイラである)」になっていて朝から脱力だ。
それにしても、夜中に忍び込んだようだが、まったく気付かなかった。
泥棒の素質、アリだ。
まぁしばらくはバイトの方を頑張って欲しいが。