宿題をやろうと思うと、ついマンガを読んでしまう子供であった。
スタジオ練習はあさってである。
そして相変わらず、何もやっていないのだ。
「聴く」というのも練習に含まれるならかなり練習したが、つまり、INばかりでOUTがないのである。
その日その日で理由はあったが、優先順位を遅らせていたのは否めない。
もう時間がない。
4月8日、今日という日を大切にしなくては。
カラオケに行ってきましたEE:AEB85
練習、練習♪
スーさんから流れてきたCDには、女性ボーカルの曲が2曲入っていた。
明らかに他の7曲とは毛色が違うロックEE:AE468な曲であり、これはやるかどうかも分からない曲であった。
バンドの掲示板に「どの曲のどの部分、オルガンでよろしく」とか「この曲のハモりお願い」とか直々に指示もあったのだが、その都度「了解~EE:AEB85」などと能天気な返事をしながら、私が最初に手をつけたのはこの女性ボーカルなのである。
それも昨日。
ネットで歌詞を検索し、それを見ながら横のコンポで曲を流す。
フンフン、シンプルな曲ですね。これならイケ・・・・・、
これ、キー、もの凄く高くねEE:AEB2F
耳慣れてきてからちょっと口ずさんでみたのだが、全然出ないのである。
いや、もっと大声出せば出るのかもしれないが、今ここでそれはできない。
私の声はでかい。
でかい自信がある。
そのでかさで歌ってみたいのだが、でかすぎて無理なのである。
一体、本気出して歌うとどのようになるんだろう??
このまま万が一、「ちょっとやってみる?」などとスタジオで言われたりして、自分でも思いもよらないピッコロみいな声が出てしまったら超恥ずかしいじゃないか。
人前で歌う前に、私が歌うとどうなるかを知らなくてはなるまい。
この曲はカッコイイので、できるなら演れる方向にもっていきたいのだ。
それには、最初の印象が大切なのである。
と言う訳で、一番練習しなくていい曲から始まったのであった。
それでカラオケである。
ネットで調べてみると、2曲とも入っている機種はUGAしかなかった。
歌えりゃいい、酒も飲まん、1時間もあればいい、UGAでもいい。どんだけUGAの価値が低いんだって感じだが、曲数を誇るだけで音質の悪いUGAは、我が家ではすこぶる評判が悪いのである。
ところでカラオケで練習するにあたって、私はダンナか娘ぶー子を同伴すると決めていた。
先日ぶー子から「ヒトカラ(一人カラオケ)やっててオバケが出た話」を聞いたばかりなので、一人は絶対イヤだったのである。
幸いぶー子が「感謝します、お母様」と言ってホイホイついてきたので、2時間に延長する事にして車で出発した・・・、飲まないためである。
思えば、飲まずにカラオケなんて過去にあっただろうか。
その味気なさにちょっと萎えたが、これは練習なのである。ズルズル何時間も楽しんでる場合じゃない、この後キーボードのパートも練習しなくてはならないのだ。
ところが東村山のシダックスにはUGAがなくなっていた。
清瀬も久米川も、近場のカラオケボックスからUGAは消えていたのである。
意地になって調べた結果、所沢にある事が分かった。
OaOaという洒落た店であった。
これから2時間、何度でも歌ってやる。
そして最初に入れたのは、ツェッペリンである。
音は悪いが曲数を誇るUGAである。珍しい曲が入っていた。
ジャーニー、デュランデュランなどを立て続けに入れてから我に返って目的の曲を入れてみたが、高い。
かなり高いキーだが、シャウトすれば何とか出る。
つーか、気持ちいいねぇ、高いキーを思いっきり歌うのは。
まるでスポーツである。
そこにベートーベンの第九を入れたもので、高音のシャウトが抜けずに第九でシャウトだ。
ぶー子は「パンチラパンチラバッテラパンチラ!!」とまた、下品な歌を叫んでいた。
飲まないと2時間と言う時間は長い。
充分に楽しんできた。
ハッ、楽しんで来てしまった!!練習は・・・。
まぁとりあえず、音域的には出る事が分かった。
譜割りも何とかなりそうだ。
もうやれる事がない。
キーボードの方に取り掛からなくてはならない時が来てしまった。
しかしもうすぐダンナが帰ってくる。
風呂入ってご飯作ったらもうビールである。
今日を逃がしたら明日の早朝しかないが、明日の早朝練習するなら今夜の酒を控えなくてはならない。
でも4日も我慢したのだ、控えたくない。
どうしたらいいんだEE:AEB69
そもそも女性ボーカルの曲には、ピアノ1本のイントロが入っている。
これを弾けなきゃ曲が始まらないのだ。
これを弾けなきゃ、歌えないのであった。