ついに来てしまった。
来ないで欲しい、来るな、と念じていたが、ついに来てしまったのだ、
弁当箱がEE:AEB64
ダンナに弁当を作って欲しいと懇願されて、約二週間。
今回もこのまま逃げ切れるかと思っていたところへ降ってきた悲劇である。
週末に買い物に出ていたのだが、おもむろにダンナは弁当箱の売り場に進み始めた。
私は「どれがいいかねぇ??EE:AEAAB」と心にもない反応をしたが、それはこれ以上私の女度を下げたくなかったからである。
この中途半端なプライドが、自分の首を絞めるのだ。
しかしこの私が弁当なんか作れば、ますます私の女度が下がるだろうと言う事に気づいたのは、ずっと後である。
ダンナは保温の優れた弁当箱を欲していた。
だいたいがバッグのようなものに入るようになっていて、大きいEE:AEB64
私はこの箱に弁当を入れることを考えた。
ちょっとやそっとじゃ埋まらないだろう。
「どっちがいいかなぁ?」とダンナが迷うと、「小さい方EE:AEAC6小さい方EE:AEAD2」と私は心の中で祈った。
ダンナはじっくりと時間をかけて、一つずつ弁当箱を手にとって見ていた。
本気だEE:AEB64もう逃げられない。
分かりましたから、どうか小さい方をEE:AEB64EE:AEB64
もう見てられなかったので、私はダンナを弁当箱売り場に残し、違う売り場に行った。
どんなに祈ったって、口に出さない限り、ダンナは気に入ったものを買うだろう。
ダンナの好みは「ガッツリ」である。
ああ、ガッツリ食べたい人が選ぶ弁当箱って、どんなんでしょう・・・。
ダンナは家に帰るとすぐに箱から出し、それらを流しに置いた。
あ、明日早速ってことですかEE:AEB64
一応以前、「週イチぐらいから・・・。」と言ってあったが、月曜はどうか勘弁してくれEE:AE5B1
私はその弁当箱はそのまま洗わずに、月曜を終わらせた。
火曜日である。
私は観念して、昨日それ用のおかずを買った。
ベーコンを巻いた焼くだけのハンバーグと、もう焼いてある卵焼き、そして切ってあるサラダ、どれも半額。
これなら私にも詰められる・・・。
しかし隙間が予想できたので、ハンバーグを焼きながら、人参のマリネを作った。
人参は千切りで、思いがけず時間を食う。しかし大量にできた。
しまった。
こんなにあるなら他のものに回せば良かった。
なくなるまでマリネ地獄である。
朝は詰めるだけの状態にしておいたが、案の定、隙間ができた。
卵焼きの黄色、それなら緑が欲しい。
きゅうりがあったので切って入れた。
なんか・・・、
満足EE:AEB80
達成感からかこの作業自体が面白かったのかは良く分からないが、これなら二日酔いさえしなければ、なかなか楽しめる・・・、日が来るかもしれない。
とは言え、あれだけ「作る」と決心したぶー子の弁当は、いくらも作らないうちに終わっている。
まぁぶー子が弁当箱を出さなかったり、突然「いらない」と言われたりして上手くペ-スができなかった事もあるのだ。
今回は、もうちょっと続くかもだEE:AEACD
ところで、祈りが届いたのか殺気を感じたのかは分からないが、弁当箱はとっても小さかった(笑)