人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

バカンスの前に

こんばんは。

アルコール依存症の、サンタイザベル・ぽ子でございます。

昨日は飲まないつもりでいたのだが、あまりに暑く、前日も飲んでなかったのでちょっと気が緩んでいた。

軽くダンナを揺さぶって、彼も飲む気になったら飲もうか、夜になったらそんな風に気が変わっていた。

とは言え、ダンナは揺さぶればすぐに倒れるのである。

ある意味、確信犯である。

「ぽ子はどうぞ。」

しかしダンナはフラリともしなかった。

ぽ子はどうぞ。僕は飲まない。

えええ~~~!?

ダンナが飲まないなら自分も飲まずにいるつもりだったが、いざこの返事を聞くと、収まりがつかない自分がいた。

「・・・わかった・・・ヨ・・・。」

別に飲みたきゃ飲めばいいのだが、自分でも分かっていた。飲むべき日ではないのである。

もし飲んでしまったら、日曜まで飲みっぱなしになるだろう。

我慢したほうがいい。

二日ぐらい飲まずにいられるところを、自分でも確認するべきチャンスにもなる。

しかしこの後が、ムチャクチャ辛かった。

禁煙と同じようなストレスである。

イライラする。

くそっ、くそっ、飲むか、飲むかよ~~~(泣)

結局耐えたが、こんなに苦痛だとは思わなかった。

我慢して良かった。

私は確実にアル中に少しずつ近づいているのである。

残った片足を踏ん張るぞ、ムーEE:AE4F4

その甲斐あって、今日は午前中を無駄にせずに済んだ。

旅行の準備をしなくてはならなかったし、やはり飲むべきではなかったのである。

頑張ったね、ぽ子。

今夜はたくさんお飲みEE:AEAAB

しかし準備を始めて気がついたが、大してやることはないのである。

旅館に泊まるのだ、タオルも洗面具も浴衣もある。

持って行くのは着替えとゲーム(ハイハイハイハイ、今回も持って行きますよ、PS2EE:AE4F3)ぐらいであり、着替えなら着る本人が選んだ方がいいだろうし、あっという間にやる事がなくなってしまった。

このままでは寝てしまう。

前夜飲もうが飲むまいが、座れば寝てしまうのは目に見えている。

何かしないと。

そうだ。

食おう。

レンジには、肉厚の生姜焼きが3枚入っている。

安かったので4枚買ったのだが、1枚はダンナが朝食べて行った。

朝ご飯、肉厚の生姜焼き。

私も今朝は二度寝しないで頑張るんだから、たまには朝ご飯というものを食べてみよう。

旨いねぇ、朝食べる生姜焼きは。

2枚残ったねぇ。

娘ぶー子は起きてくるのか?

1枚余るねぇ。

旨いねぇ、二度食べる朝の生姜焼きは。

ご飯も進むしね。

お腹、膨らんだよ。

眠くなったよ。

眠いよ。

昨日飲んでいたら、ここで寝ていただろう。

しかし私はとんでもない事を想像してしまい、じっとしていられなくなったのである。

今回の旅行は久しぶりにぶー子も来るので、家族3人で出かける事になる。

どこぞで大きな事故にでも遭って全滅したら、誰が最初に家に入るのだろう?

恐らくダンナの両親だろう。

うちの両親が先だったとしても、ダンナの両親が来るまでに部屋が片付いていることはないはずだ。

このままでは死んだ後にも赤っ恥である。

まずい、ダンナの両親が入れる部屋にしておかなくては。

旅行の準備よりも大変なのはこっちであった。

賢者の死に支度。

トイレ掃除、寝室に干しっぱなしの洗濯物の片付け、冷蔵庫の中、領収書の束、手帳のヤバい中身。

風呂場、空き缶、ゴミ、ゲームの攻略本とメモ。

間に合わない(泣)

アイロン。たまりにたまって、クローゼットを開けると雪崩のように流れ出てくる状態。

時間いっぱい頑張ったが、もうこれは細心の注意を払って事故を起こさないようにするしかない。

もらい事故の可能性は、祈って避ける以外の方法を思いつかない。

日ごろから正しい行いをするべきであった。

昨日飲まなかったぐらいじゃダメか。

日ごろから部屋をきれいにしておくべきだったのだ。