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この曲をUPしようと思い、色々調べているうちに「メロトロン」という楽器を知ったのだ。
曲の途中からヘロヘロとしたオルガンみたいな音が入るのだが、これは鍵盤楽器であるにはあるが、「主にアナログ再生式(磁気テープを媒体とする)のサンプル音声再生楽器」とのこと、つまり、初期型サンプリング・キーボードということなのだそうだ。
カセットに音色を録音し、鍵盤を押す事でそれが再生される構造で、鍵盤の数だけ再生用のヘッドが必要となる壮大な楽器なのだ。
カセットテープに録音した分しか演奏できないので、一つの音については8秒までしか連続して出せなかったとのこと。
弾ききってしまったら巻き戻さなくてはならないのだ(笑)
そんなメロトロンの音色を、充分堪能できる曲である、レインソング。
ツェッペリンというとハードロックなイメージが強いが、バラードも相当渋くて好きだ。
この曲は7分40秒にも及ぶ大作で、クラシックの如き壮大なナンバーである。
イントロは2本のギターで静かに始まるが、メロトロン、ストリングス、ピアノ、・・・と加わっていき、徐々に深みを増していく。
歌の部分は少ないが、変化を見せつつ進んでいく流れがドラマティックで飽きさせない。
忘れた頃にフラッと入ってくるロバート・プラントのはかなげ且つ力強いヴォーカルが、胸を締め付ける。
ガーッと盛り上げたあとに、時間をかけて静かに終わっていくのだが、まるで1本の映画でも見たような充足感がある。
大好きな曲だ。
The Rain Song / Led Zeppelin