人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

Mother,Father / Journey

またジャーニーっす。

本当に凄く好きだったのだ。

その中でもこの曲は特別に好きだった。

私が初めて買った彼らのシングルの、B面に入っていた曲だ。

この曲が、アルバムを買う決心をさせた。

壊れていく家族に救いを求める曲である。

崩壊していく家庭を、叫ぶようにせつなく歌い上げるスティーブ・ペリーのハイトーンのヴォーカル。

残念ながら彼の声は、次のアルバム「フロンティアーズ」ではすっかりしゃがれてしまっている。

静かなピアノとアコースティックギターの音色で始まるイントロは、美しい旋律のAメロに続く。

シンセの音色が荘厳な雰囲気を出し、神聖な感じすらする。

「神よ、壊れたこの家庭を救ってくれ」

しかし「父よ、母よ」と呼びかけるその時、突然ディストーションの効いたギターのサウンドが曲を揺さぶる。

みんな戻ってきてくれ、とスティーブが叫ぶように歌う。

1回目のソロは、ギターとピアノのユニゾンで、キッチリと弾いている。

今度はイントロと逆で、エレキギターにアコースティックピアノだ。

ゆったり聴かせてくれる。

ニール・ショーンの素晴らしいギターソロは、2度目のソロだ。

早弾きラッシュだが、それでいてどこかメロディアスなところが彼である。

終わり方がちょっとクドい感じもあるが、それだけこの曲への思い入れがあるのではないだろうか。

何て悲しい曲なんだろう?

彼は今、幸せだろうか。

Mother,Father / Journey