またジャーニーっす。
本当に凄く好きだったのだ。
その中でもこの曲は特別に好きだった。
私が初めて買った彼らのシングルの、B面に入っていた曲だ。
この曲が、アルバムを買う決心をさせた。
壊れていく家族に救いを求める曲である。
崩壊していく家庭を、叫ぶようにせつなく歌い上げるスティーブ・ペリーのハイトーンのヴォーカル。
残念ながら彼の声は、次のアルバム「フロンティアーズ」ではすっかりしゃがれてしまっている。
静かなピアノとアコースティックギターの音色で始まるイントロは、美しい旋律のAメロに続く。
シンセの音色が荘厳な雰囲気を出し、神聖な感じすらする。
「神よ、壊れたこの家庭を救ってくれ」
しかし「父よ、母よ」と呼びかけるその時、突然ディストーションの効いたギターのサウンドが曲を揺さぶる。
みんな戻ってきてくれ、とスティーブが叫ぶように歌う。
1回目のソロは、ギターとピアノのユニゾンで、キッチリと弾いている。
今度はイントロと逆で、エレキギターにアコースティックピアノだ。
ゆったり聴かせてくれる。
ニール・ショーンの素晴らしいギターソロは、2度目のソロだ。
早弾きラッシュだが、それでいてどこかメロディアスなところが彼である。
終わり方がちょっとクドい感じもあるが、それだけこの曲への思い入れがあるのではないだろうか。
何て悲しい曲なんだろう?
彼は今、幸せだろうか。
Mother,Father / Journey