人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

2千円の湯たんぽ

もちろん二日酔いだ。

あのバーチャルゲームのせいで、週末はひどく飲んで夜更かしするようになってしまった。

気が付いたらソファで寝ていたが、そんなんで今日も昼まで起きれなかった。

一方、清く正しい週末を過ごしているダンナは朝から活動し、昼にはすっかりお腹を空かせて起こしに来るのだ。

かくして正しい腹ペコさんと寝起きで二日酔いのグロッキーさんが一緒に食事に行く事になる。

ちなみに娘ぶー子は中間の「夜更かしして朝寝坊、でも二日酔いではない」という状態である。

今日は車で食べに出たので、その足で買い物して帰って来た。

DIYショップのペット用品売り場に、ペット用湯たんぽを売っていた。

正確に言うとそれは「湯たんぽ」ではなく「ゲルたんぽ」である。

レンジでゲルを温めて、それを専用の袋に入れるのだ。

これなら簡単だし、電気を使わないところがいいじゃないか。

2千円。

「やめなっ!!こんな小さいの!!高いじゃんか!!こんなの猫が使うかどうかわかんないよ!!」

ぶー子は猛反対した。

しかし私には自信があるのだ。

猫が使うかどうかではなく、猫が寝ているところに置けばいいのだ。

エルは人にくっついて布団で寝るからいいが、ラとミはこの寒いのに、誰もいないリビングでピッタリくっついて寝ているのだ。

かわいそうじゃないか。

「あんた、可哀想じゃないの?ラとミが!」

「くっついてるから暖かいよ!!」

「寒いからくっついてるんだよ!!」

しばらく言い合ったが、私はダンナに買わせる自信もあった。

彼はエルにかまけていて、先住の二匹を放置しているのだ。

可哀想だと言えばグーの音も出ないだろう。

「・・・小さくない?」

やはりダンナもまずはこう言った。

サイズはこれしかなかったが、「もし倍の大きさで4千円だったら買うの?」と言ってたたみ込んだ。

と言うか、こういう場合私が絶対引っ込まないのを知っていて、面倒な時間を短縮しただけかもしれないが。

次に古本屋で本を2冊買い、家に戻ったら寝る事にした。いつもの休日である。

これからDVDを観るが、どうすんのかな?酒。

ウッ、あんま飲みたくない・・・。