朝なのだろう。
ダンナが着替えに、寝室に入って来た。
何も言わずに出て行ったので、私も遠慮なく引き続き寝ることにした。
しかし、何かが足りない。
エルだ。
いつもなら気を利かせてエルを連れてきてくれるのだが。
どれぐらい経ったかはわからないが、しばらくするとまたダンナが来た。
また何も言わずに出て行ったので、私もまた目を閉じたのだが、「その」気配で目を開ける。
エルだった。
何だ、連れてきてくれたのか。
ほのかに頭痛だ。
昨日寝た時の記憶が無い。
枕元にナロンエースとサイダーのペットボトル。
しこたま飲んだが、まだしっかりしていたようだな。
でかしたぞ、昨日のぽ子。
サイダーでナロンエースを飲み、再び眠りに落ちる。
次に目が覚めた時には、スッキリしていた。
ダンナはギターのレッスンでいない。
この隙に起きなくては。
そして「とっくの昔に起きていましたのよ」という顔をしなくては。
ベッドから起き上がるとなんと、足元にはミがいた。
ミ??
なんでミが??
この子は娘ぶー子以外には心を許さず、このように一緒に寝るなどと言うことは考えられない。
考えられないが、事実、ここにいるのだ。
最後にミと寝たのは何年前だろう?
少なくともこの家に越してきてからは一度も無い。
なんでミがここに??
さっきエルだと思ったのはミだったのか。
頭を捻っていると、ベッドと壁とクッションの隙間から、ズボッとエルが飛び出してきた。
あれぇ??エルだ。どう言うことだ??
ダンナ、エルだけじゃなくて、ミも連れてきたのだろうか。何のために??
リビングに下りていくと、ひとりぼっちのラが「誰か~~、みんなのところに連れてって~~!!」と大鳴きしていた。
ダンナもひどいことをするなぁ。
ラが鳴くこと、わかってただろうに。
「は??ミはそこにいたの??」
ギターのレッスンから帰ったダンナはそう言った。
「いやぁ、朝起きたら静かでおかしいとは思ったよ。誰もいないんだよ。で、ぽ子のところに着替えに行ったら、ラとエルがいたから連れて下りたんだけど。」
わかった。
私は昨日酔っ払って、3匹全部連れて寝たのだ。
3匹!!
前代未聞である。
しかし気がつかなかったぐらいだから、猫が大人しくしていたのか私が爆睡していたのか。
ミはダンナが来ても気付かれないぐらいに、大人しくしていたのだろう。
よって、置いて行かれ。
それならそれで、ダンナはミの不在を疑問に思うべきである。
パソコンのモニターの前に、ヨレヨレの字でメモがとってあった。
「37~39℃ ぬるま湯に15分→」
「42~45℃ 足湯15分」
???
せっかくのメモも、1晩経つと無駄になってしまう。
よくある事だ。
それにしても汚い字。
ラーメンだ。
やはり二日酔いにはラーメンである。
今日もウォーキングとセットにして出発したが、バスを待っている間にタイムアップだ。
近所のラーメン屋に変更。
食べたら苦しくなってしまい、やはり家に帰ったら寝てしまう。
で、また飲んでると。
ワインが足りそうにない。
そうなると、焼酎か日本酒か。
明日も歩くのだが。
「ごくせん」を見ているが、突っ込みどころ満載だ。
何て先の読めるストーリー、ありがちな展開、みんな笑いが止まらない。
このドラマの魅力は、決して裏切らない、思い通りの展開にあるのではないか。
そして、「サツ」「先公」という死語で笑う。
さて、ぽ子の夜はまだ始まったばかりだ。
今夜も酔うのだろうか。
ウォーキングでの風景。
つつじと・・・、
カモちゃん。