人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

何でここに??

朝なのだろう。

ダンナが着替えに、寝室に入って来た。

何も言わずに出て行ったので、私も遠慮なく引き続き寝ることにした。

しかし、何かが足りない。

エルだ。

いつもなら気を利かせてエルを連れてきてくれるのだが。

どれぐらい経ったかはわからないが、しばらくするとまたダンナが来た。

また何も言わずに出て行ったので、私もまた目を閉じたのだが、「その」気配で目を開ける。

エルだった。

何だ、連れてきてくれたのか。

ほのかに頭痛だ。

昨日寝た時の記憶が無い。

枕元にナロンエースとサイダーのペットボトル。

しこたま飲んだが、まだしっかりしていたようだな。

でかしたぞ、昨日のぽ子。

サイダーでナロンエースを飲み、再び眠りに落ちる。

次に目が覚めた時には、スッキリしていた。

ダンナはギターのレッスンでいない。

この隙に起きなくては。

そして「とっくの昔に起きていましたのよ」という顔をしなくては。

ベッドから起き上がるとなんと、足元にはミがいた。

ミ??

なんでミが??

この子は娘ぶー子以外には心を許さず、このように一緒に寝るなどと言うことは考えられない。

考えられないが、事実、ここにいるのだ。

最後にミと寝たのは何年前だろう?

少なくともこの家に越してきてからは一度も無い。

なんでミがここに??

さっきエルだと思ったのはミだったのか。

頭を捻っていると、ベッドと壁とクッションの隙間から、ズボッとエルが飛び出してきた。

あれぇ??エルだ。どう言うことだ??

ダンナ、エルだけじゃなくて、ミも連れてきたのだろうか。何のために??

リビングに下りていくと、ひとりぼっちのラが「誰か~~、みんなのところに連れてって~~!!」と大鳴きしていた。

ダンナもひどいことをするなぁ。

ラが鳴くこと、わかってただろうに。

「は??ミはそこにいたの??」

ギターのレッスンから帰ったダンナはそう言った。

「いやぁ、朝起きたら静かでおかしいとは思ったよ。誰もいないんだよ。で、ぽ子のところに着替えに行ったら、ラとエルがいたから連れて下りたんだけど。」

わかった。

私は昨日酔っ払って、3匹全部連れて寝たのだ。

3匹!!

前代未聞である。

しかし気がつかなかったぐらいだから、猫が大人しくしていたのか私が爆睡していたのか。

ミはダンナが来ても気付かれないぐらいに、大人しくしていたのだろう。

よって、置いて行かれ。

それならそれで、ダンナはミの不在を疑問に思うべきである。

パソコンのモニターの前に、ヨレヨレの字でメモがとってあった。

「37~39℃ ぬるま湯に15分→」

「42~45℃ 足湯15分」

???

せっかくのメモも、1晩経つと無駄になってしまう。

よくある事だ。

それにしても汚い字。

ラーメンだ。

やはり二日酔いにはラーメンである。

今日もウォーキングとセットにして出発したが、バスを待っている間にタイムアップだ。

近所のラーメン屋に変更。

食べたら苦しくなってしまい、やはり家に帰ったら寝てしまう。

で、また飲んでると。

ワインが足りそうにない。

そうなると、焼酎か日本酒か。

明日も歩くのだが。

「ごくせん」を見ているが、突っ込みどころ満載だ。

何て先の読めるストーリー、ありがちな展開、みんな笑いが止まらない。

このドラマの魅力は、決して裏切らない、思い通りの展開にあるのではないか。

そして、「サツ」「先公」という死語で笑う。

さて、ぽ子の夜はまだ始まったばかりだ。

今夜も酔うのだろうか。

ウォーキングでの風景。

つつじと・・・、

カモちゃん。