人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ダンナの気持ち

やっと金曜日になった訳だが、やっとまともな1日を過ごした感じだ。

月曜は週明けで使い物にならず、火曜日は会社を休んでショッピング、水曜日がまた休み明けで使い物にならず、木曜は花粉のせいで台無しだ。

久しぶりに良く寝た。

久しぶりに働くか。

で、まずはファーミネーター(笑)

掃除機をかけるまえにやっちまわないと、部屋が毛だらけになってしまうのだ。

そう、この恐ろしく良く取れるペット用ブラシは、残念な事に良く取れはするのだが、ブラシが吸収しきらない。

なので猫の下半身や人間の体やソファや床に、毛だまりがフワフワと積もっていくのだ。

このブラシがあれば、さぞかし今年の夏は抜け毛が飛ばずにいいだろうと思っていたのに、このブラシのせいで今から部屋中、毛だらけである。

しかしこの抜けっぷり。

面白くて止められない。

猫だってきっと喜んでいるのだ。

先日、晩ご飯も食べ終わってまったりしていたら、「おかしいぞっ、おかしいぞっ!!」とダンナが突然騒ぎ出した。

そっちを見ると、ミがダンナの膝に乗っているのである。

我が家の頂点・エルが家族の一員になる前は、ミも良くダンナの膝に乗っていたものだ。

好かれているというよりは、娘ぶー子の補欠である。

私の膝はラが占領していたし、ぶー子がいないとそこに行くしかないのだ。

しかしダンナはあまりしつこく撫で回したりしないので、淡白なミはそれはそれで居心地は良かったようだ。

ところがエルの登場である。

ダンナはもうまるっっっきり、ラもミも相手にしなくなった。

「じゃ、エル、行ってくるね。」

「エル、おはよう。」

「エル、ただいま。」

3匹並んでいても、彼にはラとミは見えないのである。

私がブーブー言うと、面倒そうに「ラとミも、ただいま。」と付け足すが、かえって冷たく響くのであった。

この間、と言ってもずいぶん前だが、何の理由もないのにラを抱いて立っていた事があり、私はどえらい驚いた。

絶対に気まぐれである。

人と待ち合わせをしている時に、何の気もなしにそこに生えてる猫じゃらしを抜いたようなものだ。

そんな感じだから、ラもミもダンナには寄り付かなくなった。

だからミが膝に乗り、ダンナ自身も驚いているのだ。

つまり、日ごろこの2匹を、まるで鼻にもかけていない自覚はあるという事だ。

で、これは実はファーミネーター効果である。

ダンナはラもミもどうでもいいくせに、毛は抜きたいらしい。

このブラシを買った途端に、せっせせっせとラもミもブラシをかけるようになったのだ。

毛を抜きたくて近づいているのだから、金目当てに言い寄ってくる男と対して変わらないのだが、ミは純粋である。

ダンナの心が戻ってきたとでも思ったのだろう。

まぁ本心はとにかく、同じ家族なのだ。仲がいいにこした事はない。

ダンナにはもっとラとミも構って欲しいと思っていたのだ。

ファーミネーターという玩具で、しばらくは遊んでくれる事だろう。

ところでダンナの本命エルは、ブラッシングが嫌いである。

なのでなかなかブラシをかけさせてくれない上に、毛がぺったんこであまり抜けない。

残念でした。

ラとミをたくさん可愛がって下さい(笑)