人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

ラと寝た

昨日寝る前の話だ。

「ラも寂しそうだし、一緒に寝てあげたんだけどね・・・。」

私が寝ている寝室はエルが来てからというもの「エル部屋」となり、ラはすっかり寄り付かなくなってしまった。

この頃はずいぶん慣れてきたのでそろそろどうかとラだけを寝室に連れて行ってみたが、ウーと言いすぐに出て行ってしまった。

そういう事を言うとダンナは

「もう1回行ってみるか?どうか?俺が連れてってあげるよ。おいで、ラ!」となぜか不自然なぐらいに積極的にダンナはラを連れて寝室に上がって行った。

・・・?どうした?

ダンナのエルへのえこひいきは日を追うごとに露骨になり、ラやミなどほとんど相手にしていなかったはずだが。

私も寝る支度をして後を追ったが、やはりラは落ち着かず、ドアの前で「出たい。」と言っている。

「やっぱまだダメだねぇ。」と言ったがダンナは「じゃあねラ。おやすみ。」と無理矢理置いて行ってしまった。

しょうがない、ちょっと様子をみるか。

・・・?何か足りないぞ?

そうだ、エルだ。

ダンナ、単に自分がエルと寝たかったのかの疑惑。

まぁたまには仕方ないか。私は当たり前のように毎日一緒に寝ては、次の日にいかにエルが可愛かったかを言っていたのだ。

ラは放っておいたらすぐに諦めてベッドに上がってきた。

これまでは自分からベッドに上がって誘ってくれたんだけどね・・・。

そしてすぐにはベッドに入らず枕の横で眠り、ヒーターを切って冷えてくるとやっと布団に入ってきた。

久しぶりだね。エルのにおい一杯の部屋だけど、ごめんね。

今日は土曜日である。

つまり休日である。

ところがラのメシくれ攻撃で目が覚めてしまった。

珍しいな。この家で私をこんなに大胆に起こすヤツは、まだこの家のことをよくわかってないエルだけだったのに。

時計を見ると6時半であった。

6時半!!

しかも起きてみると部屋中がもの凄く臭い。

それが「オシッコ臭」であることはすぐわかった。

しかし尋常ではない。

二日酔いとか病気とか薬を飲んでいるとか、そういった類の強烈なオシッコ臭なのだ。

もしかしたら膀胱炎の薬のせいなのか、エルに自分のテリトリーを知らしめるためにあんな臭いをつけるのか。

クサッ(泣)

そしてウルサッ(泣)

観念して起きた。

起きたがエサはやらずに下の部屋に置いて来ただけだ。

あとはダンナとラの根競べだ。

エルと寝たんだからいいじゃん。ご飯あげといて。3匹分。

寝室に戻るとやはり臭い。

どこでやったんだ?

布団を触ってみたが、濡れている感じはない。

あとは部屋中をクンクン嗅いでまわるしかないだろう。

私は自分が、床に敷いてあるエルの落下時衝撃緩和クッションズを這いつくばってクンクン嗅ぎまわる姿を想像した。

・・・。

考えたくない。後にしよう。6時半なのだ。

次に起きても臭かった。

服を着替えていると、エルの「粗相ポイント」に敷いたペットシーツが1ヶ所濡れていた。

ここでしてくれたのか。良かった。

それにしてもなぜここに?

エルの、クッションで作られたおうちの屋根の上だ。

エル自身も一度ここでやってしまったが。

着替えて下の部屋に行くと、ダンナの寝ている部屋からエルがすっとんで来た。

やはり一緒に寝たのか。

しかも猫3匹はみんなご飯を食べていなかった。

ダンナよ・・・。私は昨夜から今朝にかけてのあなたが羨ましい。

さて、猫らのメシくれ攻撃だ。

エルもチョロチョロと大人猫に混じって待っている。

あげますよ、あげますとも・・・。

何だか負けた感、漂う朝であった。