人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

亭主は精神科医

昨日は久しぶりにカラオケに行ったのだが、ついに、最後まで生ビールONLYという偉業を成し遂げた。

こんな事は初めてである。

生まれて初めて、カラオケでビールだけで帰って来たのだ。

意識した訳ではない。

ただ、あまり早くワインに入ると後が大変なのはわかっていたので、「もうちょっとビールで頑張れる」「このビールまではいける」と延ばし延ばしにしていたら、時間がきてしまったのだ。

ちゃんと立って熱唱したし、頼まれもしないのに曲の解説を始めたりしたので、しっかり酔った自信はある。

しかし、今回「泣き歌い」はなかった。

つまり、「泣き」が入るか入らないかが、その後他人様に迷惑を掛けるかどうかのバロメーターになるのだ。

ダンナに教えてあげよう。

聞いたところで防ぎようがないが。

ビールしか飲まなかったおかげで、二日酔いがなかった。

なので今日は朝から行動に入ることができた。

歩いた。

今回は東大和から立川。

私の愛する雑誌「ワンダーJAPAN」に載っていた「身近なワンダースポット」が、東大和にあったのだ。

これは後に「今日の一枚」のカテにUPする予定。

立川に着いてカレーを食べると、100均とLUSHに行った。

100均とLUSH(笑)

ところが100均で実家から電話が入った。

腰の携帯がブルブルいうので開いてみると、80歳の母の笑顔の画像が出ていた。

は?

何かの間違いかと思って出たが、母であった。

ビールだけのカラオケも初めてだったが、母から携帯への電話も初めてである。

「テレビが急に見えなくなっちゃったのよ~~。」

テレビ・・・。

父が倒れでもしたのかと思った。脱力。見えなくなっちゃったって・・・。

LUSHで石鹸買ったら、その先のコースは中止、母の元に向かう。

「悪いですねぇ、急になんですよ、駅伝見てたら急に・・・。」

駅伝でもエンタでも壊れるときは急ですよ。

で、壊れてるのか、調子が悪いのか、変なボタンを押しただけなのかを確かめなくてはならない。

ダンナは「いつからですか?」「よくあるんですか?」と問いかけながらあちこち外したり後ろに回ったりしている。

「それがね、3日ぐらい前からかしら、フィギュアスケート見てたら急に、それから・・・。」

フィギュアでもカウントダウンTVでも、そんな時はいつだって急なのだ。

「昨日もスケート見てたら急に、もうNHKしか見なくていいのに、今日は駅伝で10チャンネル見たから・・・。」

あなたの『読み』はアテにしてないので、言わなくていいです。

ちなみに、間違ったことを書いちゃいけないと今新聞で確かめたら、母の言う「駅伝」は「マラソン」であった。

とにかく母はこの惨状を語る事ができる人間が現れたので、堰を切ったように話し続ける。

この年頃の特徴で、わかって欲しい部分を何度もリピートする。

酔ったときのぽ子そのものである。

「はぁはぁ。」「ふんふん。」「なるほどね。」

しかしダンナ、立派な男である。

テレビを直す技術の話ではない。

年寄りの話を聞く技術である。

酔っ払いの相手で、鍛えられているのだろう。

彼は分かりきった話でも「なるほど」と、何度も繰り返された話に対しても「そうですか。」と、辛抱強く話を聞いた。

有能な精神科医を彷彿とさせる。

しかし肝心なテレビの方はどうなのだ?

「これは、受信がおかしいです。映すだけの能力はありますが、受信ができなくなっているので、ビデオデッキを通して見るようになりますね。」

ドライバーをしまいながら、そういった。ちょっとカッコイイ。

そして最後の仕上げのようにリモコンでチャチャッとチャンネルを変えていたのだが、「あれ?」と言って動きが止まった。

そしてまたしばらくリモコンをいじってから、「あぁ、テレビ、大丈夫ですよ。ケーブルの接触が悪かったんですね。」と言いなおした。

良かった良かった、と言っていたら、ザーッとノイズが入り、画面が真っ暗になった。

母は「これよこれ!!さっきも駅伝見てたらこんな風に急に見れなくなっちゃって・・・。」

それを受けてダンナは、「これは・・・テレビの『ごきげん』ですね。」と笑った。

結論はそれかよ、と私も爆笑したが、その後もこちょこちょと色々確かめ、やはり最初の「テレビの受信がイカれている」という結論を出したので、ズッコケた。

しかし後でダンナが教えてくれたのだが、母はこれまでもビデオを通してテレビを見ていたという。

兄がそんな風に接続してしまったので、そうしないとテレビが見れないというのだ。

しかし母は、ビデオの電源を入れてはいたが、テレビのリモコンで操作はしていた。

「お義母さん、ビデオの電源入れてただけで、ビデオは全然関係ないよ。だから壊れてるのはテレビの方だよ。」

ダンナの診断が二転三転したので「おいおい」となったが、母がいなくなってからそんな話をしてくれたあたり、やはり有能な精神科医の地位の方が光った。

酒屋に寄って酒をたくさん買って帰ったが、どうも風邪っぽい。

会社の大掃除の時にマスクをしなかったのだが、あれから喉が痛くなり、今は咳くしゃみ鼻水鼻づまりである。

早く寝ろ、と我が家の精神科医が言うが、ブログの記事を全てUPしないことには。

ちなみに本日4つの記事のうち、これはひとつめの下書きになっている。

やりたい事には根性見せるぽ子である。

そんな訳で、飲むほうも頑張っている。

その後:4つの記事のうち、1つは諦めた。

「今日の一枚」のワンダースポットだ。

もうダメだ、ホントにつらいので、誤字脱字、ご容赦下さい。