人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

時をかける少女

2006年のアニメ版である。

             

          監督:細田守 

          原作:筒井康隆

ある日、偶然からタイムリープできる能力を手に入れてしまった真琴。

以来、気に入らない事態が起こるたびに時間を戻してやり直していたが、中には消してはいけないものもある。

やっとそれに気付いた真琴だが、果たして間に合うのだろうか。

まず、絵に違和感があった。

きれいな背景とは対照的に、キャラクターの線がラフすぎるのだ。

きっとそういう味を出したかったのだと思うが、慣れるまでちょっと時間を要した。

しかし、慣れてしまえばむしろ魅力的である。

主人公・真琴に千昭と功介、3人の距離が絶妙で正直羨ましいぐらいだが、絶妙すぎて現実味が薄い。

あくまでドラマとして楽しむストーリーだろう。

この手のタイムスリップものの常で、話がややこしく、辻褄をあわせる事が難しい。

深追いせずに自然に観る他ないが、ちゃんとした正解のようなものがあるのだろうか?

解説が欲しいところだが、残念ながら私が調べた限りでは納得のいく筋書きはなかった。

しかしいちいち深いことを考えなければ、面白く感動的な話である。

特にラストシーンの切なさは、前半のコミカルな場面と対照的でグッときた。

楽しんで観たが、どうしても納得のいかない部分が残り、消化不良である。

それさえスッキリすれば、手放しで高い評価を出したいのだが。

ぽ子のオススメ度 ★★★☆☆

ダンナのオススメ度 ★★★☆☆ 遭難した。納得したい。

ぶー子のオススメ度 ★★★☆☆ 訳わからん。