人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

休日の予定

「土曜日は何して遊ぶ?」とダンナに聞いてみた。昨日の事だ。

「明日?明日ね、う~ん、床屋に行きたいんだけど。後は九州が来るから和室の片付け。」

和室の片付け。

つまんね~~!!

何でそんな下らないものを、休日の予定として思いついてしまうんだろう。

ちなみに「九州」というのは、九州に住むダンナの両親の事である。

「つまんないよ!!遊ぼうよ!!」と必死に訴えてみたが、「だって今日片付けないと。それで床屋行ったらもう時間ないよ。」

和室の片付け・・・・・・・。

かくして何の希望もなく目を覚ました今日である。

しかし、別に遊ぼうと思ったりグータラしようと思ったりしなくても、腹は自然と減るものだ。

昼に何か外で食べるのは、恒例化している。

せめて何かおいしいものを・・・。

しかしギターのレッスンから帰ったダンナは、無言である。

いつもなら「腹減った」「腹減った」と大騒ぎなのに。

これではたったひとつの今日の楽しみも消えてしまう。

「・・・もしかして何か食べた??」

「カレーを・・・。」

あちゃ~、朝からカレー食べたんですか。

そりゃさぞかし腹も満たされたことでしょう。

でも私はまだ食べていないのだ。

楽しみにしていたのだ。

「ラーメンとカレーと、どっちにするの?」ダンナに詰め寄る。

ダンナの腹が満たされていようが、カレーを食べたばかりであろうが関係ない。

和室の片づけで休日を台無しにし、その上昼飯の楽しみまで奪われたくはない。

時間がないので(和室の片付けのせいだ)、近所のラーメン屋だ。

しかしし、しくった。食い過ぎた。

重いお腹を抱えて、その足で買い物に行く。

大型鮮魚店、「角上魚類」だ。

気がついたら岩ガキの季節がきていた。

ヤバい、出遅れた。急いで食べないと。

しかし売り切れであった。超くやしい。

私の岩ガキを食べたのはどこのどいつだフランスだッ。

だからと言って手ブラでは帰らない。

刺身とムール貝を買って帰る。

痛風のダンナと海鮮祭りだ。

家に帰ってソファに座ると眠くなってきた。

「やっぱ和室の片付けはいいや・・・。」ダンナがボソッとつぶやいた。

うそっ、マジッ!?

「俺、水曜に休み取ってあるから・・・。」その日なら私も休みとりました。

水曜になったらなったでまた「げぇ、片付け」という気持ちと戦わなくてはならないが、とりあえず今日は逃れたのだ。

安心して眠りにつく。

起きたら7時半だ。19時30分。

海鮮祭りの準備をしよう。