「土曜日は何して遊ぶ?」とダンナに聞いてみた。昨日の事だ。
「明日?明日ね、う~ん、床屋に行きたいんだけど。後は九州が来るから和室の片付け。」
和室の片付け。
つまんね~~!!
何でそんな下らないものを、休日の予定として思いついてしまうんだろう。
ちなみに「九州」というのは、九州に住むダンナの両親の事である。
「つまんないよ!!遊ぼうよ!!」と必死に訴えてみたが、「だって今日片付けないと。それで床屋行ったらもう時間ないよ。」
和室の片付け・・・・・・・。
かくして何の希望もなく目を覚ました今日である。
しかし、別に遊ぼうと思ったりグータラしようと思ったりしなくても、腹は自然と減るものだ。
昼に何か外で食べるのは、恒例化している。
せめて何かおいしいものを・・・。
しかしギターのレッスンから帰ったダンナは、無言である。
いつもなら「腹減った」「腹減った」と大騒ぎなのに。
これではたったひとつの今日の楽しみも消えてしまう。
「・・・もしかして何か食べた??」
「カレーを・・・。」
あちゃ~、朝からカレー食べたんですか。
そりゃさぞかし腹も満たされたことでしょう。
でも私はまだ食べていないのだ。
楽しみにしていたのだ。
「ラーメンとカレーと、どっちにするの?」ダンナに詰め寄る。
ダンナの腹が満たされていようが、カレーを食べたばかりであろうが関係ない。
和室の片づけで休日を台無しにし、その上昼飯の楽しみまで奪われたくはない。
時間がないので(和室の片付けのせいだ)、近所のラーメン屋だ。
しかしし、しくった。食い過ぎた。
重いお腹を抱えて、その足で買い物に行く。
大型鮮魚店、「角上魚類」だ。
気がついたら岩ガキの季節がきていた。
ヤバい、出遅れた。急いで食べないと。
しかし売り切れであった。超くやしい。
私の岩ガキを食べたのはどこのどいつだフランスだッ。
だからと言って手ブラでは帰らない。
刺身とムール貝を買って帰る。
痛風のダンナと海鮮祭りだ。
家に帰ってソファに座ると眠くなってきた。
「やっぱ和室の片付けはいいや・・・。」ダンナがボソッとつぶやいた。
うそっ、マジッ!?
「俺、水曜に休み取ってあるから・・・。」その日なら私も休みとりました。
水曜になったらなったでまた「げぇ、片付け」という気持ちと戦わなくてはならないが、とりあえず今日は逃れたのだ。
安心して眠りにつく。
起きたら7時半だ。19時30分。
海鮮祭りの準備をしよう。