人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

親知らず

朝見てみると、エルのうんこっこがちゃんとトイレに収まっていた。

昨日の大発狂が功を奏したか。

さて、今日は歯医者である。

あれ?いつも金曜じゃなかったっけ??

ハイそうです、いつもは歯医者の後にラーメン屋に寄って、あわよくば酒も飲んで帰ろうという魂胆から金曜の夕方に予約を入れていたのだが、今回は親知らずの抜歯である。

食事もしばらくはダメ、酒もダメというのだから、そんなものを貴重な金曜日に入れるわけにはいかず、火曜日の午前中という地味なところに入れておいた。

ちなみに運動もダメ、風呂もダメと言われたが、どちらも何の影響もない。

運動などしろと言われてもする気はないし、風呂ナシで浮いた時間、ゲームできるじゃん、ラッキー♪なだけである。

今日一番の患者である。

観念しておとなしく横になったが、先生は「ん~、困ったなぁ・・・。」と言いながら入って来たのでビビッた。

これから歯を抜こうという時に困ったなぁ、と。

それはこっちが困る。

私のたった1本の大事な右の上の親知らずを抜こうというのに、迷いや悩みを連れてこないで欲しいのだ。

「どうしたんですか?」と恐る恐る聞くと、

「太っちゃったよ、困ったな。」と真面目に答えた。

はぁ?

「馬刺しが効いたね。」馬刺しってそんなに太るのか??

「馬刺しでご飯を3膳食べちゃったよ。ズボンがキツい。」

・・・・・。いいですね、馬刺し。まぁいいや、じゃあすばやく丁寧に抜いてください。

しかし先生の言った通り、本当に簡単に終わってしまった。

抜くまで歯をギシギシ動かすのに20秒程、抜くのはグッと1回で済んだ。

「僕はね、うまいんだよ(笑)」

本当にうまかった。こんなんなら他のも抜いてもらってもいい。

普段の治療よりも早く終わり、午後の仕事にも間に合うように帰って来れた。

時間があったから例の芝刈りを10分+5分やったが、「ハッ、これは運動!?」とちょっと不安。

でも痛んだり大出血する気配はない。抜歯がなんぼのモンじゃい。

麻酔が切れるまでは飲食できないと言うので、朝のうちにラーメン(今回はサッポロ一番ではない。チャルメラの塩だ。半額だったから買っただけであり、サッポロ一番への愛は変わらない)を食べておいた。

その甲斐あってお腹も空かず、猫のご飯までも忘れていた。

出勤寸前に思い出し食べさせたが、エル嬢は量が多いし食べ方がお上品なので、食べてる途中で出勤時間になってしまった。

大抵エルは食べ残しそれをまたちょこちょこ後で食べるのだが、この食べ残しを先住猫2匹が狙っている。

奴らはちょっと食べ過ぎるとすぐ吐くし、ミの方は膀胱炎の結石を作らないようなご飯しかあげられないのだ。

仕方なく私は、ひ弱にカリポリ食べているエルの皿を取り上げてレンジに隠し、仕事に行ったのである。

何となく違和感はあったのだが、とうとうそれが何だかハッキリしてきた。

痛くなってきたのだ、抜いたところが。

我慢できない程ではないが痛みの範囲が広がってきたので、薬を飲んだ。

いや~、いくら抜くのが上手くても、生えてた物を根こそぎ抜いたのだ。痛いに決まっている。

不安になってきたぞ・・・。

幸い薬が効いてきたので仕事に集中できたが、仕事が終って家に着いたらまた痛み出してきた。

薬を飲んでから6時間ほどか。

今度もまた我慢できないような痛みではなかったが、つられて頭が痛み出してきた。

不快なのでまた薬を飲んだが、おっと。

痛み止め、あと2個である。

そうだった、普通の歯の治療でも痛い痛いとヒーヒー言っているのだ。もっと薬を貰っておけば良かったのに、余る事の方を考えて「残ったら普通に鎮痛剤で使えますよね?」などと浮かれていた。

薬の効き目が6時間とすると、次には真夜中過ぎぐらいに痛み出してくるはずだ。

今夜は早く寝る。

明日もかもしれない。

当分早寝かもだね。