人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

で、水曜日。

水曜日になったが相変わらずダ~ルダルである。

しかし言い訳がましいが、毎日それぞれちゃんと理由があるのだ。

月曜日は月曜日だからダルダルで、火曜日は先週頑張りすぎた影響で、今日は暑かったからだ。

だいたい、昨日も良く眠れなかった。

寝入りばなに音がするとダメなのだ。

昨日は外でガササと言った。レジャーシートにお地蔵さんを乗せてジャリの上を引っぱったら鳴りそうな音だ。

12時は回っている。

そんな音が窓のすぐ近くで鳴ったから怖いじゃないか。

気にしないようにしていたが、またしばらくすると聞こえて来た。

こうなるとますます不安になる。

3度目を聞いたら階段の電気をつけた。

外にぽ子一家が起きている事をアピールするためだ。

一体何だかわからないが、悪党が外にいたら何か効果をもたらしてくれないかと。

効果があったのかはわからないが、このあと音はしなくなった。

しかし安心はできない。

もう眠くて仕方なかったがリビングまで行き、まだ起きていたダンナとぶー子にこの一件を話し、電気をつけっぱなしで寝るようにお願いした。

これでやっと寝室の電気を消して寝る体制に入ったが、今度はエルちんげである。

あっちの窓こっちの窓に移動し、落ち着いたかと思うとまた移動する。

はぁ~、ちんげはかわいいけどこの頃寝れないなぁ。

しばらくしてエルちんげがやっと枕の横で丸くなった。これで私も安心して寝れる・・・と正面を見たら、ドアが少し開いていて、そこから娘ぶー子が覗き込んでいた。

ものすごいビビッたが、スーッとドアは静かに閉じた。

なんなんだよ、一体・・・。

「二日酔いじゃないからラクチン♪」「昨日飲んでないからスッキリ♪」と言い聞かせて起きた。全然スッキリじゃないっ。

昨日と同じでゲームをやったまではまだ頑張れたが、終ると眠くなった。

でも洗濯が・・・。

これ以上眠くなる前に・・・と頑張って洗濯物をベランダに持って上がる。

エルの入ったキャリーバッグを物干しにぶら下げてから干しにかかる。

すると、トントンと部屋の窓を叩く音。そこにはぶー子がいた。

干すの代わるよ、というような事をジェスチャーで伝えているようだが、わかりにくい。

ぶー子は何度も繰り返す。

「あ?何だかわかんないけど普通に喋ったら?」と窓越しに言うと、「何だよ、普通に聞こえるじゃん!!」と笑った。

洗濯物はぶー子に代わってあげる。

しかし暑さにやられてしまったようで、リビングに戻るとグッタリだ。

そうだった、私は暑がりではないが暑さには弱いのだ。

頭が痛い、気持ち悪い、横になりたい。

クーラーをつける。

普段はひとりで涼むのがもったいないから、昼ご飯まで耐えている。

昼ご飯を食べたらすぐに仕事に出るし、帰ってきたらまた窓を開けて風を入れて耐える。

これも例の洗脳で夏の終わりまでやり遂げる予定だったが、ここまでか。

ところで我が家には暑さには強いけど暑がりのダンナがいる。

彼が家に帰って来るとまずクーラーをつけるが、そのうち私には寒くなってくる。

だからフリースの長袖ジャケットを着るが、ダンナはパンツ一丁である。

同じ部屋なのにアラスカであり、インドでもあるのだ。

部屋が冷えてきたところでドリンク剤と鉄剤を飲んで、晩ご飯の支度にかかる。

この季節が来てしまったか。夏のレジャーに気を取られて忘れていた。

洗脳で心を入れ替える計画は、夏バテにより延期にしよう。

そうそう、夜ぶー子が覗き込んでた理由は、私がビビッてたから心配になり様子を見に来たと。

親が不甲斐ないと、このように時々立場が逆転することがある。