人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

助手席の恐怖

祝日だったけど、やったことはいつもと同じだ。

エルの面会、手抜きご飯。そしてやはり眠い。

昨日も飲み過ぎた。

焼酎のお湯割りを飲んでいたが、「なんでこんなにすぐになくなるんだろう?」と思いながら、おかわりばっかり作っていた。

娘ぶー子とK-1ゲームをやったが、インターバルごとに作りに行っていた。

本当に良く飲んだ。

いや~、良く飲んだ。

そんなんで、今朝は起きるのが本当に辛かった。

ぶー子が登校日だったので、7時起きだ。

昨日寝た時間はわからない。それ程酔っていたのだ。

ぶー子に朝ご飯を出すとソファに座った。

すると猫のミがお腹に入ってきた。

ズンズン進んでくるので、奥まで入りやすいように腰をずり落としてだらしなく座った。

そのまま寝てしまい、とてもだらしない寝姿であった。

ちなみに、パジャマの下から2番目のボタンが取れていてそこからミの体がはみ出していた。

むっちゃくちゃ眠かったが、今日は午前中に車でエルの面会に行く予定だった。

9時ごろダンナに起こされ、準備だ。

ところが、帰りに食べるラーメン屋を探していたらちょっと遅くなってしまった。

あぁ、ダンナの運転が・・・。

ダンナは非常に温厚な人間である。

争い事を好まず、人に逆らわず、汚い言葉も使わない。

ところが一度ハンドルを握ると、性格が変わってしまうのだ。

ちょっとでも遅い車の後ろになると、「こいつ、何だよ~。」とイライラし出す。

そして後ろにビッタリつけ、右に寄ってプレッシャーをかける。

必ずやる。

私は小心者なので、本当にハラハラする。

こんなに車間を詰めたら、何かあった時に対処できないじゃないか。

前の車が急ブレーキをかけたら追突する。

そしてこのような車がいなくなると、今度は反動で飛ばす。

私は小心者なので、本当にドキドキする。

こんなスピードで、もしどこかにぶつかったら衝撃が凄いぞ。

もうホント、勘弁して下さい・・・。

私は何度も「怖い。」「スピード落として。」「車間開けて。」と言ったが、

その度「だぁいじょうぶだよ、アッハッハ!」と取り合ってもらえない。

時間がないとその分運転も荒くなるので、それだけ恐ろしい思いをする事になる。

前回西川口に行った時は、外環までがもの凄く混んでいた。

ダンナがどんどんイラ立って来るのがわかる。

うわ~、このまま渋滞も困るけど、空いてきたら反動も怖いぞ。

外環の手前で左折するあたりから空いてきた。

やはりダンナはあちこち車線変更を繰り返しながらガンガン飛ばしてくる。

「あの~~、怖いんですけど~~・・・。」とあまり刺激しないように言ったら

今回はいつもと違って

「気合入れろ~~~!ここは戦場だ!」

と言ったので、ぶったまげてしまった。

ひえ~、もうダメだ、もうダンナを止められない。

結局病院には間に合ったのだが、ダンナは「俺が頑張ったからだ。」とおもしろそうに笑っていた。

あぁ恐ろしい・・・。

今後も出遅れや渋滞のたびに、こんな思いをするのだろう。

早速その日が来てしまった。

運良く渋滞はなかったが、外環でスピードを上げた。

ギアが5速に入ると、エンジン音が上がる。

6速はないのでエンジン音は上がる一方だ。この音が恐ろしい。

「ちょっと速いんじゃ・・・。」

「F1はもっと速いぞ!!」

F1(泣)。お願い、スピード下げて下さい。

間に合った。怖かった。

エルは今日も酸素室から出ていた。

昨日よりずっとずっと元気で、ケージの中で「遊ぼうよ~~!」と誘うように

ピョンピョン跳ねて寄ったり離れたりしている。

退院が決まった。あさっての土曜日だ。

正直不安だが、しっかりしなくてはだ。

家に帰ったら、酸素の手配、エルを迎える準備などしなくてはならない。

ところが帰りの車ですっかり眠くなり、家に着くなり私もダンナも布団でグッスリ寝てしまった。

起きたらもう6時半だった。

エルの部屋は、娘ぶー子の部屋から寝室に移す事になった。

入院前もそうだったが、昼夜を問わず私やダンナが入り浸るので

他の部屋に移して欲しいとの事だったのだ。

まぁ私はウェルカムだ。

家具の配置を変えたりしているうちに、エルが帰ってくる実感が沸いてきた。

これからはいつでも会える。

病状は心配だけど、精一杯やろう。

長かった。

やっとあさってなのだ。