人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

無料動物園に行った

土曜日の事ですが、動物園に行ってきました。

無料の方です。

100均に行くついでにその下にあるコジマに寄ったのでした。

ペットショップと呼ぶ人もいるそうですが。

この日のラインナップは凄かった。全部見れなかったもんね。

いつもは猫が少ないのですが、珍しくたくさんいました。

後で知ったのですが「にゃんこ祭り」という期間だったらしい。

猫大好き、にゃんこ祭り上等ッス。

壁際のガラスケースの他にケージが少し出されていて

そこに「オシキャット」なる猫が入っていました。

ゴマダラカミキリみたいな猫です。

あれ?ゴマダレカミキリだっけ?

まぁいいや、カミキリじゃなくて猫です。

まだ小さくてすっごく元気にじゃれる子でした。

じゃれるのが面白くてついお互い熱が入ってしまい、思い切り噛まれてしまいました。

まだパーツパーツが小さいので牙も鋭い。ハンパない痛かったです・・・。

グスン・・・と思っているとダンナが「ほら、見てごらんよ。」と呼ぶ。

行ってみるとガラスのケージの中にアビシニアンの子猫。

本当にまだとても小さい。

目が合うとニャーニャー鳴きながら寄ってきた。

一生懸命ガラス戸にスリスリして甘えている。

「出してぇー。」と言ってるみたいだ。

手なども母猫のミルクをモミモミする仕草だ。

・・・な、なんか・・・哀れだ・・・。

可愛いというか可哀相だ。まだ母猫と離されたばかりなのか。

「かわいそう・・・。」

「かわいそう・・・。」

「かわいそう・・・。」

娘ぶー子と私が代わる代わる言う。

「助けてあげたい・・・。」

「出してあげたい・・・。」

だんだん具体的になってきた。

「欲しい・・・。」

「買って・・・。」

ぶっちゃけてきた。

ダンナはナハハ、と曖昧に笑って逃げた。

その後もずっとそこを離れることができず、ぶー子と哀れんでいた。

ペットショップとは動物の可愛さを売りにする所だと思ってたが

可哀想さも売りになる事を知ったぞ。

「お母さん、16万って、やっぱ無理?」

高校生になればもうそれぐらいわかるだろう。

「私にゃないよ、そんなお金。」

「じゃあお父さんと半分で・・・。」

8万か・・・。月々少しずつなら払えるかも。

「8万、8万・・・。」

ぶー子はもう勝手に私とダンナの割り勘モードだ。

「や、無理、8万。」どうせなら全額ダンナに出してもらいたいものだ。

「抱っこしてみますか?」やっべー、来ちゃった。

私はスーパーの酒の試飲を勧められて、買わずに帰ったことがない。

ぶー子の顔がパァッと明るくなる。「・・・お願いします・・・。」

抱っこというか、あまりにも小さいので手に乗せているのが精一杯だ。

ムニムニ動き回ろうとするので落としそうで心配だ。

間が持たないのでつい飼いかた等聞いてしまう。これでは買いそうな客だ。ムム・・。

「どうもありがとうございました。それではお父さんを口説いてからまた来ます。」とやっと言った。

そしてまたぶー子と二人でガラス越しに子猫を眺める。やはり可哀相な猫だ。

「・・・お母さん、父の日のプレゼントに・・・。」ぶー子もあの手この手で攻めて来る。

彼女は正真正銘金ナシ貧乏なのだから、私よりも切実だ。

しかし、店を出る頃には「ハリネズミが欲しい。」と言い出したからガックリだ。

いい年こいた私が1人でねだるのはバツが悪いから、ぜひぶー子のプッシュが必要だったのに。

帰りの車でダンナは「アビシニアンが欲しい。」「ハリネズミが欲しい。」と言われ続けすっかり参っていた。

でもまだこのままじゃ終わらないよ。