エル、生後5ヶ月。
別名、いたずら小坊主。
おとといまでは・・・。
昨日、ぶー子が言った。
「夜ね、エル、すっごい鳴いたんだよ。異常だよ。これきっと・・・。」
きっと・・・?
「発情、したね。」
は、発情!?
エルはまだ生後5ヶ月である。
・・・って、普通どれぐらいで発情するのか知らないけど、体だって普通の5ヶ月の猫よりも小さいのだ。
この子が・・・。
「んがおぉぉぉ~~~ん・・・、んがおぉ~~~ん・・・。」
本当だ、何だこれ?なんで「んがおん」なんだ?
エルは鳴きっぱなしである。
時々いてもたってもいられない、という風に走り出す。
グネグネと体をくねらせる。
お尻をつんつんと突き出してくる。あちゃー。
困った、と言うよりかわいそうだ。
ここにエルの欲望を満たす者はいない。
しかしエルはそれを求めて身もだえしているのだ。
「んがおおぉぉぉ~~ん・・・。」とエルが鳴く度に、「かわいそう。」「エル、頑張れ!」などの声が飛ぶ。
しかし私から見て、ぶっちゃけかわいそうなのはエルを溺愛しているダンナである。
彼はエルの父親として、恋人として、計り知れない愛を注いできたのだ。
そんなダンナの前で、本能とはいえエルが「男、いねがぁ~~!」と身悶えているのだ。
そこを「ちょっと、エルの×××が○○○になってるよ!!」などと、娘ぶー子がこの上ない下品な言葉を並べて追い討ちをかける。
「昨日まで子供だったのに・・・。」
ダンナは愕然としていた。
とにかくこれではエルが可哀相なので、早く避妊手術をしなくては。
ネットで調べてみると、病院によってまちまちだがだいたい生後半年ぐらいから、体重は2.5kgを越えたぐらいから手術は可能とのこと。
エルは生後5ヶ月、体重はうまく計れなかったが2kg前後だ。
難しいか。
かかりつけの病院に電話して聞いてみると、血液検査の結果が良ければ手術できますとのこと。
ただ発情中は出血が多くなるので、ちょっとだけどリスクが高くなると言われた。
リスク・・・。
エルは今の状態でも普通の猫より若干リスクが高い。
絶対に死んでしまっては困るから、始めからわかってるリスクは取り除いてから臨みたい。
そうなると手術はこの発情期をやり過ごしてからという事になる。
発情期は1週間から3週間ぐらいかかるという。
1週間と3週間では全然違うが、じゃあ3週間ならどうするのだと言われても待つしかない。
まだ2日。
エルは疲れたのか、寝ている。
起きちゃったエルですが。