童話「ごんぎつね」の作者・新美南吉は、「ストーリーには悲哀がなくてはならない。悲哀は愛に変わる。俺は悲哀、すなわち愛を含めるストーリーをかこう」と語っていたことがある。
「ごんぎつね」に通じる、切なく悲しい、しかし愛のあるストーリーだ。

監督:クリント・イーストウッド
キャスト:ケビン・コスナー、T・J・ローサー
同じ監房の仲間と脱獄したブッチ。
逃亡の途中で押し入った家で子供を人質に取り、アラスカを目指していた。
父親のいない少年フィリップと、不幸な家庭で育ったブッチ。
ふたりが飢えていたものが、少しずつ満たされていく。
しかし警察の包囲網は、どんどん近づいていた・・・。
シンプルで分かりやすいストーリーだ。それだけに、このふたりがどうなっていくのか、不安はどんどん募っていく。
こういう話は陳腐になりがちだが、先に言ったような「悲哀」が物語を引き立てる。
何とも切ない終わりで、言葉も出ない。
単なる「お涙頂戴」ではない丁寧なつくりが、心に響いた。
ぽ子のオススメ度 ★★★★★
ダンナのオススメ度 ★★★★☆