「スチュアート・サトクリフー5人目のビートルズ」を観たばかりだが、敢えて同じスチュアート・サトクリフを違う作品で観てみようと思う。
監督:イアン・ソフトリー
キャスト:スティーヴン・ドーフ、イアン・ハート
1960年。リバプールで絵描きに打ち込んでいたスチュだったが、親友のジョン・レノンに連れられ、バンドメンバーと共にハンブルグに渡った。
厳しい下積み生活を乗り越え、いよいよメジャーになるかというところで写真家のアストリットと出会い、スチュの気持ちは変わっていく。自分はジョンやポールとは違う。別にバンドで有名になんてなりたいと思わない。ただ絵を描いて、アストリッドと過ごしていたい・・・。
前回観た「スチュアート・サトクリフー5人目のビートルズ」と比べ、こちらはちゃんとストーリー仕立てになっていて分かりやすく、ドラマティックで楽しめた。
まぁあっちはドキュメンタリー映画であることを考えると比較の意味はないかもしれないが、スチュアート・サトクリフという人物を知らずに観る前提であれば、断然こちらを推したい。
若きビートルズのメンバーがどこか本人に似ていること、皮肉屋ジョンがスチュに寄せる友情の念、芸術家であるアストリッドの世界、デビュー前のビートルズの曲(映画用のカバーとのこと)。荒々しく過ぎていく彼らの日々でありながらも、作品通して心地良いものが散りばめられている。スチュの悲劇を強調し過ぎず、事実だけをサッと流したあたりも良かった。
ジョンとスチュ、アストリッドの関係には難しいものがあったと思われるが、上手く表現されていたと思う。
アストリッドも重要なキーパーソンだと思うが、この作品が伝えたいのはスチュとジョンとの友情ではないだろうか。印象に残ったのはアストリッドよりもジョンであった。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆