人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

ディア・ハンター

私が始めてこの作品を観たのは、確か小学校の高学年か中学1年頃であった。

テレビでやってたので、何となく観ていた。

ラストシーンが衝撃であった。

その後私はこの映画を何度も観た。

劇場で。ビデオで。

しかし最後に観たのはもう15年以上前になる。

ダンナも娘ぶー子も観てないし、私も忘れてきたし、あの衝撃をもう一度味わってみたい。

そこで借りる事にしたのだ。

1978年の作品だ。3時間の長編である。

ちなみに「ディア」は「親愛なる」ではなく「鹿」の「DEER」だ。

          

     監督:マイケル・チミノ

     キャスト:ロバート・デ・ニーロ

          クリストファー・ウォーケン

          メリル・ストリープ

マイケル、ニック、スティーヴンの3人は、ベトナム戦争で捕虜となる。

生きるためには捕虜同士のロシアンルーレットに勝ち残るしかない。

しかし、捕虜はどんどん減っていく。

時間がない。

「お願いがある。俺を必ず生まれ育ったこの町に連れ戻して欲しい。」

命からがら国に戻ったマイケルは、ベトナムから帰らぬ友との約束を果たすために、再び、陥落直前のサイゴンに戻る。

そこでやっと探し出した彼は・・・。

前半は、友情を美しく描く平和な日々だ。

結婚式、酒、鹿狩り・・・。

何の脈絡もなく、ただ楽しげな彼らの日々が過ぎていく。

・・・長い。

1時間はそれでサラッと過ぎてしまった。

「・・・何が言いたいのか・・・。」ダンナがボソッと呟く。

しかしだ。

何度も観ている私は言いたい。

後半は何もかもが変わってしまうのだ。

前半は、二度と戻れない幸せな日々なのだ。

これがあるから最後に泣けるのだ。

・・・しかし長すぎるな(笑)

最後に涙を流したかったら、根性入れて前半も観て欲しい。

最後の一言に、あの幸せな日々の全てが込められている。う、ヤバい、泣けてくる。

要所要所に入る、テーマ曲のノスタルジックなギターの旋律が、切ない。

マイケル役のロバート・デ・ニーロがムチャクチャかっこ良かった。

彼の他の作品も観てみたい。

ぽ子のオススメ度 ★★★★☆

ダンナのオススメ度 ★★★★☆

ぶー子のオススメ度 ★★☆☆☆ 「刺激不足。」

やっと、宅配レンタルを始めてから今日まで観た分に追いついた。

これからペース落ちますので(笑)