人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

スピーク

スマホのアイコンがとっ散らかって見づらいので整理していたら、見覚えのないアプリがあったのだ。開いてみると、それは英会話アプリであった。

今、ゲーム感覚でできる英語のアプリにハマッているが、実はスピーキングが苦手で何とかしたいとは思っていた。どうやら酔った時にインストールしたらしい。

せっかくだから、ちょっとやってみた。

 

すでにクラス分けテストのようなものは済んでいて、私は中級になっていた。すでにおかしい。

しかし、読む文章は簡単だ。

I've been toの質問、それに対する答えYes,I haveとNo,I haven'tそれだけ。

簡単だ。・・・読むだけなら。

ところがそのうち英文が少しずつ消されていき、日本語だけ読まれるようになる。つまり、自分の頭の中で英語に置き換えてから言わなくてはならないのだ。

これまでやっていたアプリでは、ただ読むだけで良かったのだ。考えることはしなくて良かった。

ところが、こんなに短い文章でも考えながら話すというだけで、とんでもなくハードルが上がってしまうのである。

いくら文章が読めても、聞き取れても、理解できでも、喋れないということだ。会話ができない。愕然とした。

そしてさらに驚いたのは、AI講師とのロールプレイだ。

軽い気持ちでスタートすると、「社内の食堂で昼食をとっている時に、サンフランシスコの本社から来日したアメリカの社員が目の前に座りました!自己紹介から始めて会話してみましょう。」と、なかなかな作り込みにちょっと緊張する。「社内の食堂」も「サンフランシスコの本社から来日したアメリカの社員」も、縁がなさすぎる。自己紹介って・・・。

 

まずは件の社員が私に話しかけて来た。

もっとシンプルに習った部分だけ言ってくれるのかと思ったら、普通にアメリカの社員が話しかけて来たよ!長いよ!何言ってるか分からないよ!

やっと最後に名前を聞かれたので、辛うじて「マイネームイズポコ」と棒読みすると、「Oh,Poco,Nice to meet you!」的な答えをしたのちに、さらに色々とおっかぶせて来たのだ。良く喋る人である。

圧倒されて、全く訳が分からない。こうなったら最後にこっちに問いかける部分だけ、拾うことにしよう。

さて、その問いかけの意味が分からない(笑)

一応喋ったことは文章になって表示されるので、見て、分かる単語を拾ってくっつけていく。

待たせていると思うと、焦って混乱する。

「日本で何をするか?」というような感じだと思うんだが、主語はどっちだ!?私に聞いてる?それともあなたが何をするべきなのかを聞いてるのか?

「I like to play video games.」アイラクトゥープレイビデオゲームス。もし毎日やっている英語アプリの開発部の人がこれを見たら、さぞかしガッカリしたことだろう。私もガッカリだ。まさかこの程度だったとは。とんちんかんな受け答えに最短の文章、そしてビデオゲーム。実は舞い上がって「『ストレイ』という猫のゲームが好きです」とまで言ったつもりだが、どんな言い回しをしたのかすら思い出せない。

しかしこのアメリカ社員は、大げさに驚いてみせ、猫について、ゲームについてちゃんと拾って返してくれたのだ。余計に恥ずかしく、叫び出したいぐらいだ。

そしてまたダダダダダ、と喋り続け、今度の休みにハングアウトしないか、と誘って来た。ハングアウト??ハングアウトがわかんないよ!!

「What is hang out?」情けなし。ホワットイズハングアウト。ディスイズアペン。

ところがちゃんと教えてくれたのだ、英語で(笑)

それでも言い方を変えてくれたので、どうやら一緒に出掛けようと誘ってくれたことが分かる。

舞い上がった私は、「ごめんなさい、家にいたいので。」と本気で断った。この調子であなたとハングアウトなんて、苦痛が過ぎる。Sorry,I wanto to stay at homeで合ってますか??一番頑張ったところだ(笑)

 

時間にして5分ぐらいだったかと思う。

こんなに喋れないとは、本当にショックだ。英語の勉強と英会話は違うぞ!「会話脳」が必要だ。

ロールプレイが終わると、振り返りがある。

イエスノーで答えたところはOKとなっていたが、ダメな部分は「こんな言い方をしたら?」と直してくれるのだ。

いやそもそも、Have you been toもYes,I haven'tも使ってないよ、その練習のためだったはずだが。こんな茶番に付き合わせて申し訳ない。

 

このアプリも毎日やるべきだ。

そう決めて二日目に入り、さて、気合いを入れてAI講師の手前まで来ると、なんと、無料でできるのはここまでであった(笑)

やっぱり売りはこのAI講師で、一度だけ甘い汁を吸わせてそこから先は有料だ。それも、講師の一語一句にポイントがついていて、コースによって使える総ポイントが違うというシステムになっている。無制限に喋るには、アンリミテッドコース、月額6800円、年間44800円だ。こんなんだったらあの1回を、有意義に使うべきであった。

 

まぁ自分の実力が良く分かった。相手はAIだったから、恥もない。

苦手であることは良く分かったが、どこかにアウトプットできるところはないだろうか。

恥をかかずに、できれば無料で。

 

 

 

*7日間の無料体験もありますが、解約しないとそのまま本コース契約になるので注意。

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