人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子56歳。

土曜日の勝負

土曜日。

ライブ(観る方)。

打ち上げ参加。

もう無駄酒はやめると決心した後だが、人との付き合いに関する酒は、無駄ではない。喜んで打ち上げに混ぜてもらう。

しかし問題があった。

犬の散歩・夜の部をどうするか。

いつもなら娘達に頼んでいるのだが、コロナの濃厚接触者になった可能性が出てきてしまい、来られなくなってしまったのである。

となると自力で行かなくてはならないが、打ち上げの開始時刻は14時。

これより早いと「夜の散歩」にならない。しかしあまり酔ってしまえば、散歩という行為が危険になってしまう。

仕方がない、「あまり酔う前に帰宅」ということに。

これは神の思し召しだ。また飲み過ぎて恥をかき、翌日心身共に辛い思いをするなどということを、回避できるのである。

折しも、ソバーキュリアスなどというものを意識し始めたところである。いい機会であった。2時間ばかり軽く飲んだら家に帰り、パリッとしたまま夜まで過ごそうじゃないか。

悪くない。

私は、家に帰ってからやることを考えた。少しばかり酔ってもできること。こうでもしないと、また家でひとりで飲んでしまいそうである。

16時。打ち上げ、終了。

割りもののアルコールが薄かったため、ワインを何杯も飲んでしまった。

いい気分である。しかし、まだコントロールできる状態であった。周りは2次会へと流れていこうとしていたが、私は家に帰ってからのことを考えていた。

しかしである。

「帰らないで。」

嬉しい言葉じゃないか。

ハイハイハイハイ、戻ってきますよ♪

ということで、呆気なく私の帰還が決まってしまったのであった。

まぁそんな程度である、私の決心なんて。

その前に、ミツコの散歩を済ませなくてはならない。

その後、散歩の記憶が全くないということは、この時点ですでにかなり酔っていたと思われる。

散歩を済ませてヤク中どものところに戻ろうと思ったら、エルがいない。

探し回るも、いないのである。時間はどんどん過ぎる。

エルは、2階のダンナの寝室で寝ていた。酔っていなければ、簡単に見つかったはずである。とんだタイムロスだ。

2次会はどうなっているだろうか。今から戻ってすぐに解散になる可能性も否めない。

そして、飲まずにいたために、酔いも覚めてきたのだ。これから戻って、わざわざまた酔うこともないんじゃないか。

迷いたくなかったので、眠剤を飲んで寝てしまった。

あまりにも早い時間に寝たので、半日寝倒してしまったのだ。お陰で翌日はスッキリ。6時半に犬の散歩である。

勝った、と言いたいが、リストアップしてあった「少しばかり酔ってもできること」を何一つやらないで寝てしまったのだ。

アルコール、手強い奴め。

そして奴らは、翌日にも勝負を仕掛けに来るのである・・・・・・・。