月曜日。
地獄のような朝の到来だ。布団から出られない。さっきからアラームは繰り返し鳴っている。わかっちょるばい、でもベッドの引力がひときわ強いのである、月曜の朝に限って。
今週も寝坊して、弁当ひとつ勘弁してもらった。
しかしこの後に待ち受けているのは、犬の散歩だ。
犬の散歩。
このコンディションで・・・。
せめて体調か気分か、どっちかでもマシなら頑張る気にもなるんだが。
座椅子に伸びる。無駄に時間が流れる。リードがないためにみっちゃんが外に出てしまった夢を見た。その後には火事の夢が続く。観念した。
「ああ」か何か言いながら、ダラダラと支度をする。
体が重い。気分も重い。地獄だ。拷問だ。本当に月曜日って。
ところがである。
散歩から帰ると気分も体もスッキリしていた。
実はこういうことは、これまでにも何度かあったのだ。
体調が悪い、気分が酷く落ち込んでいる。嫌々義務的に散歩に出るが、なぜか元気になって帰って来るのである。
散歩か犬か、それとも散歩をさせる集中力か、それらが副交感神経なんちゃらをかんちゃらするのかもしれない。
本当に不思議な現象だ。
家に帰ったら私は、ビリーズブートキャンプをひと踊りして朝風呂に入るという偉業を成し遂げた。
死んでいた月曜日が、生まれ変わるかもしれない。
みっちゃんは、私を地獄から救うために遣わされたのかもしれない。