人間のクズ!

敵は自分の中にいる。ちょっとだけ抗ってみたくなった、ぽ子55歳。

帰りのバスで

その日も私は、しこたま飲んだ。

友人に会いに、ちょっと遠くまで出たのだ。

ダンナがいないので、酔ってひとりで帰るには不安があった。

時間はかかるが、バス一本で帰るルートを選んだのだった。

バスは空いていた。

かなり長時間乗ることになるのだ、絶対に座りたかったし、できれば隣が遠い方が気兼ねがない。

安心して私は、後ろの方のふたり席に悠々と座った。

前の席にはやはり、ふたり席に女性がひとり座っていた。

バスはまだ出発しそうにない。

のんびりスマホでもいじるとするか。これひとつあれば私なら何時間でも・・・、すると突然、前の席の女性が振り向いたのだ。振り向いて、私の顔をまじまじとみた。

その顔には、嫌悪感があらわになっていた。

EE:AEB2FなんすかEE:AEB2F

そして女性はそそくさと、前の方の席に移動してしまったのだ。

ええーっEE:AEB64

何だかとてつもなく屈辱的で恥ずかしい。

しかし原因に心当たりがない訳ではない。恐らく酒臭かったのだろう。

こうならんためにも一応飴を舐めていたんだが、そんなものでは誤魔化らなかったらしい。

私自身、他人の酒臭が全然気にならないので、認識が甘かったのは否めない。

ここまで露骨に態度に出すにも勇気がいるものだろう。これまでじっと耐えていた人は、たくさんいたのかもしれない。

某女性向け掲示板でも良く、公共交通機関での酒臭が叩かれていた。それを見ながら「こウルセエな」などと思っていたが、これはもっと本格的に対策を取らないと、社会人としていかんのかもしれんEE:AE5B1

しかしこんな露骨に人に避けられるなど、なかなかないことである。ある意味新鮮であった。

反省したよEE:AEB64