その日も私は、しこたま飲んだ。
友人に会いに、ちょっと遠くまで出たのだ。
ダンナがいないので、酔ってひとりで帰るには不安があった。
時間はかかるが、バス一本で帰るルートを選んだのだった。
バスは空いていた。
かなり長時間乗ることになるのだ、絶対に座りたかったし、できれば隣が遠い方が気兼ねがない。
安心して私は、後ろの方のふたり席に悠々と座った。
前の席にはやはり、ふたり席に女性がひとり座っていた。
バスはまだ出発しそうにない。
のんびりスマホでもいじるとするか。これひとつあれば私なら何時間でも・・・、すると突然、前の席の女性が振り向いたのだ。振り向いて、私の顔をまじまじとみた。
その顔には、嫌悪感があらわになっていた。
そして女性はそそくさと、前の方の席に移動してしまったのだ。
ええーっEE:AEB64
何だかとてつもなく屈辱的で恥ずかしい。
しかし原因に心当たりがない訳ではない。恐らく酒臭かったのだろう。
こうならんためにも一応飴を舐めていたんだが、そんなものでは誤魔化らなかったらしい。
私自身、他人の酒臭が全然気にならないので、認識が甘かったのは否めない。
ここまで露骨に態度に出すにも勇気がいるものだろう。これまでじっと耐えていた人は、たくさんいたのかもしれない。
某女性向け掲示板でも良く、公共交通機関での酒臭が叩かれていた。それを見ながら「こウルセエな」などと思っていたが、これはもっと本格的に対策を取らないと、社会人としていかんのかもしれんEE:AE5B1
しかしこんな露骨に人に避けられるなど、なかなかないことである。ある意味新鮮であった。
反省したよEE:AEB64